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書評「24のキーワード」でまるわかり! 最速で身につく世界史

なんてことだ・・・。この本に中学校の時に出会いたかった・・・!!

今日は東大文学部西洋史学科卒TBSプロデューサー角田陽一郎氏の「24のキーワード」でまるわかり! 最速で身につく世界史を紹介。

「24のキーワード」でまるわかり! 最速で身につく世界史」

高校生になると「日本史」と「世界史」を選択すると思うのですが、ぼくは受験科目に「日本史」を選びました。

そのころの高校生当時のぼくはこんなことを思っていました。

  • 海外にでかけるつもりもない。
  • そもそも外国の文化とかがおもしろいという感覚がない。
  • そういうのは英語得意な人とか、海外好きな人とか、自分とは違う特殊な人がすること。
  • 日本人だし「日本史」の方が使う事多そうな気がする。
  • 覚える名前も日本人がほとんどだし日本史のほうが楽かな?
  • [まとめ買い] 風雲児たちって歴史ギャグ漫画が好きで、これがあったら勉強もいけるやろ!!(この漫画はこの漫画で超絶オススメ品。ひょうきん族がわかる世代には直撃!!)
  • だいたい「日本史」ってひとつの国の歴史だけで1科目なのに、世界史って何よ?ナントカ朝とか第〇世がどこの国でどうとか無理無理!!

うーむ・・・・・・。

書き出してみると、なんと了見の狭いアホだったかと自分でも愕然としますね・・・。

まぁ当時はそんなふうに考えていたわけです。

インターネットも普及し始めもいいところで、ISDN(若い子らはわからんだろう!)とか時間単位で課金されたりして、今ほど海外の情報が簡単に手に入る時代ではなかったし興味がありませんでした。

フットバッグにもであってませんでしたしね。

そんな感じでしたから、世界史は中間・期末テストを赤点にならない程度レベルにだけ勉強して、試験が終わったらさっぱり覚えていない、という状況だったのです。

高校3年生にもなると、「世界史」の授業中は先生の話も聞かず、他の受験勉強の時間にあててました。

今思うとほんとに先生ごめんなさいですね。

そのぐらい「世界史」というものに興味がなかった。

なぜかというと受験にも使わないし、自分とは関係がないと思っていたからです。

自分と関係あると歴史は超おもしろい。

歴史の勉強の中で重要な事は

  1. でてくる人や出来事のストーリーが物語としておもしろいと感じられること。
  2. 自分の体感覚とつながってわかるということ。

この2点がおさえられると歴史の勉強はおもしろいと思えるんだと思うのです。

ですから大人になって歴史の勉強をしたくなる人が増えますよね。

社会の中で生きるということは、会社間のやりとりとか、派閥あらそいとか、物流とか、金融とか、それが人の思いで動いたり変わったりすることとか、そういう「社会の動き」を実際に体験することです。

その体験のあとに歴史を学ぶと、出来事の背景にはこんなことがあったんじゃないか?とか登場人物の心情や人のパワーバランスなどが読み取れておもしろく感じられるのだと思うのです。

現代社会につながっている世界史

2016年現在、世界の情勢は平和とはいえません。

というか今まで世界全体が平和であった時代は1秒たりともなかったわけです。

たまたま日本に生まれて、ぼくは戦争を経験せずに生きてこられたわけですが、世界のニュースをみるとイスラム国の問題やパレスチナの問題など世界では大小様々なもめ事がたくさん起こっています。

そのニュースを「現代日本人の感覚」だけで理解しようとすると、理解を間違える可能性が多分にあるということを知っておく必要があるとおもいます。

土地によって生まれてくる思想がちがい、生活のために必要な行動原理が違うことを知ることで、俯瞰的なものの見方や世界の中での日本という立ち位置がわかり、相互理解につながっていくんだと改めて思わされたことです。

お坊さんとしてちょっとおもしろいと思ったところ

この本の中では一神教と多神教など思想を説明するところもちょいちょいでてきます。

AKB48にはセンター、ランク外など階級がありますよね。

多神教でも同じことがあり、仏教では、悟りきった者を「如来」、悟りまで行く家庭の者を「菩薩」、他にも「明王」や「天部」というように位分けしています。

そして最も重要なポイントは、「あなたも神様になれるチャンスがある!」ということ。
〜中略〜

言うなれば、一神教は矢沢永吉ファンで、多神教はAKBファンでしょうか。どんなにあなたが永ちゃんという神様を崇拝してもあなた自信は永ちゃんにはなれませんが、がんばればあなたもAKBに入れるかもしれません。

なんて例えがでてくるのですが、やはり著者はテレビプロデューサーということで例えがキャッチーですね。

書籍全体を通して、専門的に細かいことを追求すると違うとか、説明不十分だという箇所はあるんだと思うのですが「体感覚として歴史の大きな流れを理解する」という点では非常にすぐれた本だと思います。

上の引用部を見てもらってもわかるように、まずおもしろいんですよね。

ですから、細かい勉強はのちのちするとしてもこれから勉強に入る中学生、高校生のお子さんをお持ちの方はこれはぜひ読ませた方がいいんじゃないかと。

まず「歴史っておもしろい!」この感覚を知るのにはうってつけの本じゃないかと思います。

それから教科書や参考書で細かい学びに入っていったら、それぞれの情報の入ってくるイメージが格段によくなるし、ストーリーの中だと思い出しやすいですからね。

この本だけで細かい用語・人名・世界史全てを勉強できるわけではありませんが、出来事が起こった背景やストーリー、歴史の動いた理由がキャッチーにわかる良書だと思います。

帯はオリエンタルラジオのあっちゃんこと中田敦彦さんが書いてるんですね。

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