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科学の進歩が人間をダメにする?!という考察。

今日は善照寺ブラザーズにご依頼頂き、久しぶりにパフォーマンスと体験教室をさせて頂きました。

ファミリーマートの前でパフォーマンス

パフォーマンスを終えて、ふと考察したことがあったので書き留めておきます。

未来は僕らの手の中

ザ・ブルーハーツがこう歌ってもう29年。1987年当時、ぼくは5歳でした。

それが気づけば33歳。

その頃のことを思いかえすと、今は相当な未来に生きているわけですね。

車が空をとんだり、銀色のタイツみたいな服は着ていないけれども、当時では考えられなかったものが世界にはあふれています。

時代の変化とともに科学技術は相当な進歩をしてきましたが、それにともなって人間がすごくなったかというとなかなかそうは言えないような気がします。

逆に精神面でいうと、むしろ配慮とか我慢ができる人とできない人に差が大きくあいてきたんじゃないか、とも思うわけです。

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あの頃は良かったとはいわないが

そんなことをぼんやり考えていると、なぜそういう現象が起こったように感じるのか考察したくなってきました。

何か理由があるんじゃないかと。

そこで1つ仮説を考えてみたわけです。

それは、昭和の時代と今は明らかに「娯楽コンテンツというものに対する触れ方」が違うということが言えます。

この違いが何か人に大きな影響を与えているんじゃないだろうかと考えたわけです。

昭和編

昭和の時代はコンテンツの方に自分があわせるのがあたり前でした。

テレビでも見たい番組があったらその時間にちゃんとテレビの前に座る必要がありました。

ぼくらのこども時代にはもうあたり前にありましたが、そのうちテレビ番組をビデオテープに録画できるようになりました。

しかし、見たい番組を見逃したり、録り逃した日には誰か友達に録画している人がいないか聞いてまわってテープを借りたり、なかなか苦労することも多かったように思います。

音楽でもラジオから流れるものを音を立てずに静かにしながら録音したり、そのテープもカセットデッキの中でぐるぐる〜って絡まって絶望したり。

なんだかんだ自分が探したり行動して、自分の都合のほうをあわせないと楽しめない時代だったといえるんじゃないかと。

現代編

それが今は自分の好きなタイミングで、世界最高のコンテンツがいつでもすぐに見られるようになりました。

youtubeなんて素晴らしいサービスなわけですよ。

映画やライブ映像まで、いつでもどこでも楽しめる、そんな時代になりました。

音楽にしてもそう。

ipodに好きな音楽をいれてたら、耳のそばで一流の音楽が自分のためだけに演奏してくれている状態がすぐ再現できるわけです。

何が言いたいかというと、コンテンツと自分の立場が逆転した時代なんですよね。

自分の欲求の方が上位で、コンテンツを支配下に置く感じですよね。

それがあたり前の時代になりました。

ですからそういうコンテンツへの触れ方があたり前になると、誰かとあわせる必要もないし「自分の欲求がすぐに満たされる」という行動が積み重ねられていくわけです。

その結果、他のことにしても行動のパターンや思考パターンを「自分があわせて何か目的を達する。」から「周囲を自分にあわせさせて目的を達する。」ということがあたり前になってしまうような、何かそういう強い影響をあたえているんじゃなかろうかと思うわけです。

クレーマーとかモンスターペアレントとか

ニュースを見てると悪質クレーマーと言われる問題とか、モンスターペアレントの問題とか、声高に自分の主張を押しとおす方がいらっしゃいます。

こういう人達は周辺にたいして配慮や、全体として利益になることを考えず、短絡的に自分の欲求を通そうとします。

自分が状況にあわせるという事になれないと、こういう人間性を育ててしまうことに大きな影響があるんじゃないかと思うわけです。

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人間観を育てることが必要

科学の発達とともに人間も立派に育っていると思うのは大きな勘違いです。

そういった社会背景を考えると、やはり浄土真宗の人間観というものが改めて現代には重要になってくるんじゃなかろうかと。

浄土真宗の人間観をざっくりと書くと、

人間というものは教えられないと大事な事がわからないものである。

人間というものは不完全である。

たまに間違えるし、真面目に取り組もうと思ってても失敗することもある。

ちゃんとやろうと思うこともあれば、思わないこともある。

そういうことを賢そうにまとめていうと「人間は凡夫」である。

そして、それはおたがい様である。

そこがわかると「ものいいや振る舞いが謙虚になる」と思うんですよね。

パフォーマーでありお坊さんである立場でそんなことを考えた、ファミリーマート宇多津浜八番丁店リニューアルオープンです。