仏壇でお参りする時「おりん」は鳴らさなくていい!!(浄土真宗編)

お仏壇の前に座ったとき、みんなしたくてしたくて仕方がなくなるアレ。

ち〜ん♪

今日は鏧(キン)とか鈴(リン)とか「おりん」と呼ばれる道具について。

あれ、打たなくていいから。

お仏壇の前に座ったら、おもむろに鈴棒をもって「ち〜ん、ち〜ん♪」と鳴らしてから手を合わせたり、焼香したりする姿をよく見かけますが、

それ、鳴らさなくていいんです。

もう1回言います。

それ、鳴らさなくていいんですよ。

何回説明しても、なぜかみんな仏壇の前に座ったら鳴らしたくて鳴らしたくて仕方がなくなる不思議な道具なんですよね。

鏧(キン)・鈴(リン)・おりんは合図の楽器だ!

鏧(キン)・鈴(リン)・おりんというのはお経や正信偈などを読む時に合図をだす「楽器」なのです。(以下まとめて「おりん」と表記する。)

おじいちゃんお参りにきたよ〜、ち〜んち〜ん♪みたいに自分がお参りに来た事を知らせるインターホンや、ウエイターさんを呼び出すようにちりーん♪って仏様を呼び出す「呼び鈴」みたいに使う道具じゃあないんです。

「おりん」を打つ時というのは、読経をする時。

この「おりん」を鳴らすのは読経する時です。

お経本の中には「キン○」や「●●」などマークがつけられていて、ここで打つんですよという場所が指定されています。

▼その指定の場所で打つようにしましょう。

なので、お仏壇の前で手を合わせるだけ、少しお参りするだけ、みたいな時は鳴らす必要はなく「南無阿弥陀仏」と合掌してお念仏していただいたら結構です。

どうしても鳴らしたくて鳴らしたくてしょうがないのであれば、そのあとお経や正信偈などを読むようにしましょう。

おりんは法要の途中でも打つことがあります。

お勤めをしているときに途中でも「おりん」を打つことがあります。

例えるならイントロ・サビ・アウトロみたいに種類の違うものがくっついてひとつの法要になっているのですが、その区切りとなるところで「ここで打つ」という決まりにそって「おりん」を鳴らすことがあります。

でもそれは「ここが一区切りですよ」というのをお知らせしている音なんです。

▼この合図でどこまで法要を勤めたかがわかるわけですね。

それに関してもひとつモヤモヤがあるので解説を。

法事の時など、途中で「おりん」の音が鳴るたびに、お参りしている方たちがみんな焦って何回も合掌したりしてますが、そういう手をあわせてくださいという合図ではないんです。

お勤めをしながらその様子を感じてこちらも申し訳ないな〜と思っているんですが・・・。

法要の途中だと説明もできないのでここに書いておきます。

合掌のタイミングは、最初とお勤めが全て終わったときの2回で結構です。

お勤めの最初と最後には導師が合掌して礼拝するので、そのタイミングにあわせて一緒に手をあわせて頂いたら良いかと思います。

家庭用の「おりん」は万能選手。

お寺で「おりん」と同じ役割をもっている道具を紹介しますと、

大鏧(ダイキン)

仏説無量寿経など、主にお経を読むときに使います。

▼想像通りのゴーン♪って音がします。

平鏧(ヒラキン)

日常のお勤めに使うことが多いです。

▼大鏧にくらべると、コーン♪とちょっと軽い音がします。

沙張(サハリ)

正信偈を読む時に使います。

▼この沙張だけは内側をうちます。じょわ〜ん♪って感じの音がします。

磬(ケイ)

内陣でこの台座の畳の上でおつとめをする時に導師が使います。

複雑な形の赤い紐でぶら下がっている「ひげ」みたいな形の薄い金属の板で、チンッ♪って音です。

▼横に赤い紐でぶら下がっているケイバイというバチでうちます。

お寺の法要では、内容や役割によってこれらの道具を使い分けており、それぞれ決められた場所で打ちます。

▼それをこの道具ひとつで、すべての役割をこなしているのがお仏壇の前にある「おりん」なのです。

「おりん」の鳴らし方まとめ

このようにお勤めの合図として使う道具なのでこの「おりん」を鳴らすだけというのは、お参りをしたことにはならず僧侶から見たらすごい気持ち悪い、変な状態なのです。

お店の自動ドアの前に立って、ドアだけ開けて、中に入らんと帰って行く、みたいな。

「せぇへんのかーい!」みたいな。

お坊さんが、ご〜んっておりんを鳴らすだけで帰っていくってことはないですよね。

ということで、お仏壇に参るときにお経を読まないんだったら「おりん」を鳴らす必要はありません。

って何回説明しても、みんな鳴らしたくなるんだろうなぁ・・・。

なんか「やった気がしない」のでしょうね。

ご意見頂き続編を書きました。こちらもどうぞ!

お仏壇に参る時に「おりん」は鳴らさなくていい論パート2!!

2016.02.23

おりんを置く位置は仏壇の飾り方としてこちらに書いてあります。

仏壇の飾り方を解説!!三具足と五具足とは?浄土真宗編(真宗興正派編)

2016.03.28

合掌

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このブログを書いている人

真宗興正派善照寺というお寺の住職をつとめながら、一方ではフットバッグというスポーツで4年連続日本一を継続中。

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