ウクレレ×仏教 高橋重人さんとライブ対談パート3完結編!!

ウクレレ×仏教 高橋重人さんとの対談もいよいよこれで完結編。

パート3ではウクレレの歴史などを高橋さんに語って頂きました。

以前の記事を読んでいない方はこちらから先にお読み下さい。

ウクレレ×仏教 高橋重人さんと対談したよパート3

高橋
では、いろいろと仏教の話を聞かせて頂いたので、次はウクレレの話をさせていただきましょうか。
へんも
はい、お願いします。
高橋
先ほどウクレレキイチさんに素晴らしい演奏を聞かせていただきましたね。

ウクレレというのはすごく綺麗な音色だということがわかっていただけたかと思います。

へんも
そうですね、本堂に響いてすごく心地良い音色でした。
高橋
僕もこの楽器を選んで良かったなぁと。

この音色が好きではじめたんですよね。

高橋
で、このウクレレは今はすごく現代的な形になっていて、ギターとすごく良く似た形をしています。
へんも
そうですね、小さいギターみたいな感じです。
高橋
でも最初はこんな形じゃなかったんですよ。
へんも
そうなんですか?
高橋
実はウクレレはポルトガルから船に乗ってハワイにきたギターの影響を受けているんです。

そこからギターの「形」が伝わったんですよ。

へんも
へぇ〜。
高橋
もともとハワイには伝統的な楽器がありまして、口にくわえてビヨーンと鳴らす「ウケケ」という楽器がありました。

頭蓋骨に音を共鳴させて鳴らす、いわゆる口琴(こうきん)ですね。

高橋
これは環太平洋の地域には同じような楽器があるんですよ。

北海道のアイヌだったらムックリといいますし、フィリピンにも同じようなものがあります。

へんも
そんなに違う地域に同じ楽器があるんですか?!
高橋
そうなんです。

木と弦でできていて…、まぁ昔だったので金属の弦だったのか動物の腸で作った弦だったのか…

高橋
彼らは海遊民族でしたからカヌーに乗っていろんな場所へ行くわけです。

その時に楽器として用いることもありましたけど、それだけじゃなかったんですよ。

へんも
どんな使い方があったんですか?
高橋
楽器の方が音が遠くまで飛びますから、その音を使って意思を伝達したんですね。
へんも
へぇ〜。
高橋
ですから、これは地上の話ですけれども雨がしとしと降って好きな人のところへ行けない時に「好きですよ〜♪びよ〜ん♪」みたいな使い方もしたようですね。
へんも
なるほど〜。
高橋
その楽器と西洋の合理的なギターの形が融合して弾きやすくなったわけです。

フレットという仕組みがついたので、決まったところを押さえると決まった音がでるようになったんですよ。

▼銀色の金属部分がフレット。このフレットが弦の支えになって音程を安定的にだせます。
ウクレレのフレットの説明

高橋
もともとのウケケにはそういうものはありませんから、演奏は相当難しかったでしょうね。
へんも
バイオリンとかと同じで音感が必要ですね。
高橋
このように合理的に音がだしやすい西洋の楽器の形と、ハワイに住んでいる人達の魂をあわせたのがウクレレだと。

このように先生から教えてもらったんですよ。

へんも
ウクレレにはそんな歴史があったんですね、すごく勉強になりました。
高橋
そこで、このように新しい文化が出会って新しい物が生まれるときには、無くなってしまうものと残るものってのがあると思うんですよ。
へんも
そうですね。
高橋
演奏方法にしても同じで、私のウクレレの先生の先生から伝わった弾き方をそのまま受け継いでいこうとしているんですよ。

そのかつての響きが失われないように伝えられたらいいなと思っています。

へんも
すごいことだと思います。
高橋
仏教も海を越えて日本にきたわけですよね。

そのほかにも時代や言葉の違いもあって、仏教が伝わる中でも変わっていく部分もあると思うのですが、「変わらないところ」っていうのはどういうところでしょうか?

へんも
そうですね…。

やはり仏教のスタートは「なぜ人は生まれ、老いて病気になって死ぬのか?」ということですから、人間としていかに生きるのか?ということにフォーカスするということは変わりはありません。

へんも
その目指すべきところに向かう手段の違いや論理構造の違いが仏教の宗派の違いと思ってもらったらわかりやすいかもしれませんね。
高橋
なるほど。
高橋
では仏教を勉強すると人生の意味を考えるのに役に立つと考えたらよろしいのでしょうか?
へんも
そうですね…意味を考えるというよりは自分の姿がはっきりしていく、知らされていくということでしょうか。
高橋
それはどういうことでしょう?
へんも
物事というのは自分の方向からしか見えないわけですよね。
へんも
この世の中で生活しているとすべての物事に「これは良いこと」「これは悪いこと」って線引きをしながら生きていくんですよ。
高橋
そうですね。
へんも
この善悪の判断をしている基準は何なのか??というとそれは100%自分の都合なんですよね。
高橋
ほう。
へんも
仏教を学ぶ中で自分勝手な線引きをしている自分なんだということが知らされたときに物事の評価基準が変わってくるわけです。

物事の善悪の判断基準が変わるわけです。

こういうところに仏教を学んでいく意味があると思います。

高橋
なるほど。
へんも
例えば今日コンサートをこのように開催しておりますが、もし雨がすごい降っていたら
へんも
こんな日に雨降りやがって!!
へんも
って思いますよね。
高橋
そうですね。
へんも
でもカラッカラの水不足で困ってるって時だったら、いくらコンサートあるからって言っても
へんも
今日は恵みの雨や〜!雨が降ってくれて良かった〜!
へんも
ってなると思うんですよ。
高橋
いや〜たしかにそうですね(笑
へんも
物事の状況は一緒なのに、完全に自分の都合でしかものを言ってないわけですよね。

こういうことが知らされた時に「自分勝手な生き方をしよるなぁ」気づかされるわけです。

そこに教えに触れていくことの意味があると思いますね。

高橋
いや〜よくわかりました。
へんも
このご本尊の阿弥陀如来っていうのは光の仏様と言われるんですよ。

この光というのは何かというと智慧をあらわすわけです。

へんも
この智慧というのは物事をはっきりと見えるようにするというはたらきが有るわけです。

ですから、お参りして「何かようわからんけど良かったなぁ〜」ということだけではなくて、このような対談を通して何か物事の見え方が変わる学びがあったということになれば嬉しいことでございます。

高橋
いや〜大変勉強になりありがとうございました。

普段あんまりそういうことを考えないまま生きていると感じましたね。

へんも
まぁ普段はあんまり考えないもんだと思いますよ(笑

だから、時々お寺にきて話を聞いてもらえたらいいなと(笑

高橋
そのために、このようにイベントを開催しているわけですね?
へんも
そうですね。

小難しくなく、楽しく学んでいける環境を作りたいなと思っています。

高橋
こんな素敵な演奏会を開催して、機会と素敵な場所を提供して頂きましてありがとうございます。
へんも
こちらこそ、ありがとうございます。
高橋
では、この浄土の素敵な表現の一部となれるような、そんな時間を皆さんと一緒に過ごせたらと思います。
へんも
そうですね、ではお時間も参りましたので演奏をよろしくお願い致します。

ー対談終了ー

ウクレレ×仏教 高橋重人さんの演奏

演奏会の動画はないので高橋重人さんの映像をひとつご紹介しておきます。

このヒロマーチも弾いて頂けました。

▼この右手はどうなっているんだ…。とてもひとつの楽器の音圧と思えない。

ライブでは日本の曲からラテン、アヴェマリア、ブラジルの曲と多種多様な曲をウクレレ1本で表現してくださいました。

アンコールでは、高橋重人×ウクレレキイチ×住職ということで即興コラボレーション。

▼お2人の弾く「12番街のラグ」にあわせてフットバッグのパフォーマンスを。

ウクレレ×仏教 まとめ

高橋重人さん、ウクレレキイチさんおふたりのおかげで、非常に有意義で素敵な演奏会となりました。

ただのコンサートだけでなく、仏教の教えを伝える場所としての意義が果たせたように思えます。

▼また次回も開催しようね! ということですのでお楽しみに。……とっしゃんまた半目になってる。なぜか集合写真にまともに写れない(笑
(撮影協力:ヨスさん)

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このブログを書いている人

真宗興正派善照寺というお寺の住職をつとめながら、一方ではフットバッグというスポーツで4年連続日本一を継続中。

真面目なお寺の仕事からステージでのパフォーマンスまで、幅広い活動を通して学んだことをわかりやすくお届けしていきたいと思っています。

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