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仏壇の買い替え手順と流れをお坊さんが解説!!〜浄土真宗編〜

こんにちは、善照寺住職です。

実家にある大きなお仏壇は新しい家には持って行けない…。

新しく仏壇を買い替えたいんだけどどうしたらいいの?

住宅事情や家族構成が変わったことで、お仏壇の買い替えが必要になった方からこんな質問を頂くことがあります。

お仏壇を新しくするには以下の2つのことをしなければいけません。

  1. 古い仏壇の処分
  2. 新しい仏壇の購入

どちらも人生に1回あるかないかというような出来事ですから、何をどうしたらいいのかわからない方も多いことでしょう

今回はお仏壇を買い替える時の手順と流れを解説いたしました。

仏壇を買い替える手順

仏壇を買い替える場合は以下のような流れになります。

仏壇を買い替える手順と流れ
  1. 遷座法要(せんざほうよう)
  2. 必要な道具の選別
  3. 仏壇の処分
  4. 新しい仏壇の購入
  5. 入仏法要(にゅうぶつほうよう)

では順を追って見ていきましょう。

1.遷座法要(せんざほうよう)

お仏壇を入れ替える前にはまず古い仏壇の前でおつとめをいたします。

このお仏壇の処分する前のおつとめを一般的には「お性根抜き」とか「魂抜き」とも言われます。

浄土真宗以外の宗派では閉眼法要(へいがんほうよう)なども言いますね。

浄土真宗では遷座法要(せんざほうよう)もしくは遷仏法要(せんぶつほうよう)という法要をつとめます。

聞き慣れない言葉だと思いますが、遷座というのは阿弥陀さまの場所を動かすという意味ですね。

▼これまで長い間参らせて頂いたご本尊に対し感謝の心で手を合わせましょう。

2.必要な仏具の選別

位牌・過去帳など、新しい仏壇を用意したときにも使う仏具を選別して保管しておきましょう。

五具足(花瓶・蝋燭立て・香炉)などの道具は特に劣化するものでもありませんのでそのまま使うこともできます。

しかし、旧来の大きな仏壇からモダン仏壇やミニ仏壇に買い換えた場合、サイズがあわない場合が多いです。

仏壇の引き出しや棚の中には通帳重要書類が入っていることもあります。

取り出し忘れのないように細かい所までチェックしておきましょう。

3.古い仏壇の処分

仏壇の処分方法についてはこちらの記事にまとめてあります。

一番のオススメはお仏壇屋さんに引き取ってもらう方法です。

引き取りだけだと有料の場合がほとんどだと思いますが、新しいお仏壇を購入する場合は無料〜安価で引き取ってもらえる可能性が高いです。

4.新しい仏壇の購入

用意される場所の大きさにあわせて仏壇のサイズを選んで下さい。

購入するお仏壇屋さんに採寸してもらうと安心ですね。

浄土真宗のお仏壇は金仏壇が正式です。

たしかに金仏壇は現代的な家のインテリアとは馴染みにくいという感覚はわかります。

しかし、仏壇の意味となぜ金色なのかということも少し頭に置いていただけると嬉しいです。

楽天市場amazonでもいろいろな仏壇を扱っていますが、材質や塗装の善し悪しなどがわかりにくいので、お近くの仏壇店で実物を見て決められた方がよいでしょう。

こういうお手軽なミニ仏壇も売ってますね。

ご自身で購入して設置する場合は、お仏壇の向きや安置の方向についてこちらの記事を参考にしてください。

そして、お仏壇本体は仏壇屋さんでお買い求め頂き、ご本尊は本山からお受けするのが正式です。

ご本尊についてはこちらの記事をあわせて読んでみてくださいね。

5.入仏法要(にゅうぶつほうよう)

新しくお仏壇を用意し、ご本尊をお迎えするときには入仏法要を行います。

一般的には「お性根入れ」とか他宗派では「開眼法要」などとも呼ばれますね。

新しい仏壇を迎えてのお祝いのお勤めです。


ここまでが新しいお仏壇を迎える流れです。

お仏壇を迎えたあとの飾りつけはこちらを参考にしてください。

お仏壇の買い替えの手順と流れまとめ

時代とともに住宅事情や家族構成の変化によって、お仏壇の形やあり方も変わりつつあります。

デザインや形は時代の要請にともなって変化するものではありますが、お仏壇を迎える意味をきちんと押さえて粗末にならないようにしたいものですね。

新たにお仏壇を迎える際はお近くの仏壇店にご相談してみましょう。