金封(のし袋)の水引の色と「御仏前」や「ご香典」など表書きの書き方【浄土真宗・関西編】

浄土真宗の道具や作法

こんにちは、お坊さんブロガーのへんも(@henmority)です。

法事や葬儀からいろんなお慶び事まで、お包みの金封を用意する時にいつも悩むのが以下の2点。

何色の水引にすればいいの?

正面にはなんて書けばいいのか?

たまにしか使わないので、毎回よくわからなくなって困る方も多いようですね。

お参りに行った時にもこの水引や表書きについての質問はよく頂きますので、この記事では水引の色と表書きについて解説します。

水引と表書きは宗派によっての違いもありますし、また地域によっても違いがあるので情報のひとつとして参考にしていただければと思います。

金封の表書きの書き方

水引の上に表書きを書き、下側に自分の名字を書きましょう。

内封筒には金額・住所・名前を書いておきます。

水引の色について

1.慶事 【赤白もしくは金】

金銀の水引
表書き
「御祝(おいわい)」
使う場面
  • 結婚式
  • 落慶法要[らっけいほうよう](新築・改築など)
  • 住職継職法要(お寺の新住職就任法要)
  • 入仏法要[にゅうぶつほうよう](新仏壇のお迎え)
  • 建碑法要[けんぴほうよう](お墓の新設)

上記の「お慶びの法要」に参列するときは「御祝」と書いて供えていただいたらいいかと思います。

入仏法要や建碑法要などは「御佛(仏)前」などもいいですね。

 

2.弔事 【黒白もしくは銀】

白黒・銀の水引
表書き
  • 御佛(仏)前
  • 御香儀(ごこうぎ)
  • 御香典(ごこうでん)
  • 御供(おそなえ)

など

使う場面
  • 通夜
  • 葬儀

浄土真宗では「御霊前」という言葉は用いません

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これも必要かも?

葬儀や法事にお供えとして使いやすいお花をまとめました。

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冥福を祈るなど、場面によっては適切でない言い回しも知っておくと配慮のできる人という印象になるでしょうね。

3.その他法事などの法要に列席する時 【黄白】【黒白】【赤白】

黄白の水引
表書き
  • 御佛(仏)前
  • 御香儀(ごこうぎ)
  • 御香料(おこうりょう)
  • 御供(おそなえ)

など

使う場面
  • 法事
  • 祥月のお参り

など

関西圏の方は一般的な法事のお供え等に用いる場合【黄白】でよいかと思います。

四十九日の法事までは【黒白】を使うことも多いですね。

【浄土真宗】四十九日(満中陰)の法事が3ヶ月にまたがったらよくない?

2016年3月24日

報恩講や五十回忌以降の法事などは【赤白】などにする地域もあるようです。

補足:黄白の水引について

関西圏・北陸・四国などで一般的によく使われる【黄白】の水引の発祥は京都にあります。

普段我々が使う【赤白】の水引とは別に、ほとんど目にすることはありませんが【紅白】という水引が存在します。

その【紅白】と呼ばれる水引は皇室への献上物専用の水引で、赤の染料で染めながらも、できあがりの見た目は濃い松葉色(濃緑色)で【黒白】の水引と見間違えやすいものだそうです。(ぼくも実物を見たことがありません。)

そこで、京都では【紅白】と【黒白】を間違えないよう、お葬式でも【黒白】の水引を使用せずに【黄白】の水引を使うようになったそうです。

現在も関西、北陸、四国では【黄白】の水引が多く使われています。

関東からご法事に参られる方に聞いてみると【黄白】の水引ははあまり主流ではなく、流通もしていないようですね。

水引の色のきまりは宗派による違いもありますが、地域の習慣によるところが大きいようです。

寺院・僧侶に対してお布施を納める時

表書き
  • 御布施(おふせ)
  • 懇志(こんし)
  • 御供(おそなえ)

など

▼これは先代住職の祖父から聞いておるところによると、お寺に対しては基本的に【赤白】でかまわないそうです。
赤白の水引

お布施は僧侶の労働賃金ではなく、お寺のご本尊阿弥陀如来様にお供えするもので、献上されたお金は浄財として仏法を存続するために使われます。

仏法を喜ぶ「喜びの心」を持って、自ら仏さまに献上するものでありますから【赤白】でよく、金額の相場・多い・少ないはございません。

ですから表書きも僧侶に対する「御経料」という書き方ではなく、「御布施」と書いて頂くのが良いですね。

ただ、ご葬儀の時に【赤白】を使うことは心情的にも落ち着きませんので、その時は【黒白】【銀】などを使って頂いたら結構です。

お寺の法要に参る時にお金を納める場合は「懇志(こんし)」「御供」なども適切です。

包みの右上についている熨斗は仏事には必要なものではありません。

金封の水引と表書きの書き方まとめ

この水引、表書きということに関しては地域によってルールの差があるので、「これはこうするのが正式です!」と言い切れない部分があります。

長野の方だと通夜に「お見舞い」と書いて【赤白】の水引で香典を渡すなんてところも。

これは「生前入院中にはお見舞いにいけず、今頃になって申し訳ないけれども残念な気持ちと感謝の気持ちを込めて受け取って頂きたい」という意味で、通夜の席で遅れながらのお見舞い金を渡す、いうことだそうです。

ほんと地域によって全然違いますよね。

ご自身が参列する法要の趣旨や地域の風習、金封を渡す相手とその意味を考えて水引の色と表書きを選んでいただくことが重要です。

わからなければ檀那寺さんに聞く、これが一番です。

金封は袱紗(ふくさ)に包んでもっていきましょうね。

お供えにお線香を送るならお坊さんとして今までに使って良かった香りのよい線香の記事はいかがでしょうか??

▼道具や作法についてはこの記事を読めばわかるようになっています。あわせてどうぞ。









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