丸亀の観光スポットといえば丸亀城。
江戸時代に作られた木造の天守が現存しているのは国内に12城だけで、丸亀城はそのひとつ。
丸亀市民にとって丸亀城は身近なものでありながら、その歴史や特徴について知らないことも意外と多いんですよね。
そこで県外から来た人の気持ちになって、ガイドさんに案内してもらいながら丸亀城観光をしてきましたよ!
地元民は場所を思い浮かべながら、行ったことがない方は観光しているつもりでお楽しみください。
丸亀城の観光はガイドさんと一緒だと100倍楽しい。
- 丸亀城の場所
駐車場に関してはこちらの記事を参考にしてください。
→地元民が教える!!丸亀城の観光に使える駐車場まとめ- ガイドさんのいる時間
- 日曜の午前9:30〜正午まで
- 料金
- 無料
- ガイドの申し込みの方法
- 上記の時間にお城の中の見返り坂の下に行くか、電話予約
- 申し込み先
- 丸亀市文化財観光案内会事務局(丸亀市教育委員会総務課 文化財保護担当内)
0877-22-6278 - 電話での予約受付時間
- 毎週月曜~金曜(祝・祭日を除く)
8:30〜17:00
▼今回は丸亀城の観光ガイドの福本俊治さんに案内していただきました。
今日はどんな感じでご案内しましょうか?
刀のこととか、歴史の事とか、知りたい事にあわせてご案内させてもらいますよ。
実は小学校のころに自由研究で丸亀城の門の名前や歴史を調べたことがあるはずなんですが・・・、さっぱり記憶から抜け落ちてます。
そこで復習もかねて、初めて観光に来た人に全体を説明する感じでお願いしてもいいでしょうか?
そこから門や石垣などを中心に全体的にご案内していくという形でご案内しましょう!
丸亀城の正面、大手門からスタート
▼丸亀城の見所
年表なんかも充実してますから資料として役に立ちますよ。
丸亀城のはじまり
築城したといっても本拠地となる本城は高松の玉藻城だったので、最初の丸亀城は支店みたいなものだったんですよ。
豊臣秀吉の四国征伐の統治のために秀吉の子飼いの武将として着任するわけです。
それがはじまりですね。
はじめ丸亀城の正面玄関は今とは反対方向だった
これはやはり瀬戸内海から船でくる客人の方が多いから、北を正面にすえているんでしょうか?
お客さんのこともありますが、この時代は敵がくるということも想定しなければいけませんでした。
▼北に瀬戸内海があり、港があります。
それが移築されて北に設置されることになりました。
なぜだかわかりますか?
高知に長宗我部がいて、その守りを考えるために最初は南側を正面としていたのです。
このあたりにも長宗我部と地元の豪族が戦った跡地というのがたくさん残っています。
なので南側に門を構えたということなんです。
▼大手二の門の正面
丸亀城の大手門の形式
この2つの門で正面を固める方式を枡形門(ますがたもん)といいます。
他のお城も大手門はこの形式のものが多いようですよ。
▼大手二の門裏側。この2本飛び出た屋根を持つ形を高麗門形式というそう。
▼大手一の門(太鼓門)
この一の門には太鼓が置かれているので太鼓門とも呼ばれていますよ。
いまでもお昼の12時には太鼓を鳴らしています。
▼門の正面と左手は石垣
石垣の上と門の上の三方から攻撃できるようにできているんですね。
隊列を組んで上から確認すると数が把握しやすいというメリットもあります。
▼石垣の上からの眺め。(左が大手一の門、右が大手二の門)
門の外側と内側ではデザインが違う
これは入ってきた敵を攻撃しやすいように窓がたくさんあいています。
この門を反対側から見るとまたデザインが違うんですよ。
▼大手一の門の内側
それに梁(はり)の形も違っています。
裏側は丸太を使ってますよね。
外側はかっちりした四角い梁(はり)でしたよね?
外に対しては守りの意味もあってかっちりした印象となるように堅牢に。
それに対して内側にはやわらかい印象をもつようにデザインされているんです。
説明を聞きながら見ていくと意味がわかってすごくおもしろいですね。
丸亀城の狭間(さま)は珍しい仕組みがある
▼狭間
▼扉をあけたところ。
▼閉じたところ
もしくは薄い漆喰でフタをしておいて、使うときに穴を開けるというのがほとんどなんです。
丸亀城のように蓋がついているのは珍しいんですよ。
屋敷の表門・御殿門
藩主の屋敷は明治の初めに焼けてしまったので今は何も残ってません。
屋敷の正面の門ですから、この門は御殿門(ごてんもん)と呼ばれています。
▼御殿門
この形式で門を建てるためには一定以上の身分が必要で、誰でも使えるわけではなかったんです。
ちょっと上を見てみてください。
▼御殿門の屋根裏。写真の右側のほうが門の内側になります。
屋根の中心の真下に柱があるんじゃなくて、外側(写真の左側)にずれていますね。
攻められたときに左の柱の位置でとびらをしめて進入を防ぎ、上の空間から敵を攻撃しやすくなるわけですね。
これは説明を聞かないとわからないですね〜。
丸亀城の門の見どころまとめ
いかがでしたでしょうか?
正面入り口から入って、門の解説だけでこのボリューム!
ちょっと専門用語が入ると難しそうに感じるかもしれませんが、実際に現場で説明を聞きながらだとすごく楽しめます。
今まで素通りしていたところも解説を聞きながら歩くと新たな発見があってとてもおもしろいですね。
この後、石垣編や天守編も続きます。
お楽しみに!
▼100名城のスタンプラリーを制覇したい方はこちらをどうぞ。