今日は歌詞から仏教の精神を感じられる歌をご紹介。
ザ・クロマニヨンズのスピードとナイフ。
スピードとナイフ
変わらないものなんか なにひとつないけど
変わるスピードが 違ったんだな
2008年ザ・クロマニヨンズの5枚目のシングル「スピードとナイフ」より。
この曲を最初に聞いた時一発でうちぬかれたというか、なんて歌詞なんだっ!!
と思いましたね。特に2番の歌詞。
別れの曲は失恋ソングが多いというのもあるけれども、だいたい
- 「自分が悪かった」
- 「相手が悪かった」
- 「会いたい、せつない」
- 「ふるえる」
みたいな感じに分けられると思うんですが、(ふるえるは違うか。)
基本的には「人」にその原因があるというように思ってる曲が多いと思うのです。
そんな中この曲の歌詞は視点が全く違います。
仏教的に言うなら全てのものは「無常」(ずっとかわらないものはない)であり、変化していくものだ。
「縁」によって結ばれることもあれば、また離れることもある。
関係性は変わっていくものだ。
こういう視点がこの曲の歌詞には入っています。
全てのものは移り変わるものであり、不変なものなどないという事が本当にとらえられたら、いろんな「別れ」の問題も必要以上に辛く思ったり、大げさに悲しむこともなく落ち着いて対処できると思うのです。
諸行無常をこんなに見事に、こんな少ない言葉であらわした歌はないなと思う、ぼくの好きな一曲です。
大人の人は今は疎遠になっているけど、昔は仲の良かった友達、恋人。
違う道を選んだ人のことを思い出しながら聞いてください。
変わらないものなんか なにひとつないけど
変わるスピードが 違ったんだな
「けど」にすこし未練というか、「わかっちゃいるけど」という人間的な感情が感じられるのもまた味わい深い。
あ〜うまく書ききれない!