寺族婦人会というお寺の坊守(ぼうもり)さんが主体となって参加されるバス研修旅行で研修員をさせていただきました。
坊守(ぼうもり)というのは住職の配偶者のことをいう言葉です。昨日おもしろスイーツを買ってたのはそのお土産だったのです。
坊守さん主体で、住職がおまけで参加する寺族婦人会バス研修旅行。
何かしら浄土真宗に関連する研修を道中でおこなうのですが、今回はぼくが講師として依頼をうけました。
講師やってる風写真。
研修旅行参加者で最年少でありながら、経験豊富な先輩方に何かお話するというのはなかなか緊張しました。
大雑把に研修内容をまとめますと
- 20代・30代の人達は自分の宗派のことも知らない、檀那寺のこともしらない、家に来ているお坊さんの名字すら知らないという現状をまず押さえて、お寺は危機感を持った方がいいんじゃないかということ。
- 核家族化・県外への移住・都会から県内への移住など、人の移動が盛んになるとともに、今までの檀家・檀那寺という関係が知らないうちに何となく解体されていく可能性が高いということ。
- そして、親戚やお寺と関係が薄くなった人も、葬儀がなくてもいいと思ってる人は少ないのでインターネットで情報を調べるということ。
- 実際調べたら葬儀社の情報ばっかりでお寺の情報なんかさっぱりでてこないということ。
- お寺は広くみんなに教えを伝えたいと思ってやっていることと、一般の人がお寺に向かって情報を探してくる道筋はまったくかみ合ってないということ。
- 僧侶として「人」の活動が一般の方の目にとまって、あの人は活動しているということが認知されあの人に聞いてみようと信頼されるようになるのが大事ということ。
- 年配の方の経験や知識、昔の慣習の情報などが無くなるのはもったいないのでぜひブログを書いて欲しいということ。
- 一旦webにのったら次の世代にも共有の財産となるからぜひともやってもらいたいということ。
などを自分の活動や善照寺の活動、それをどんな風に広報しているかなどをお話しさせていただきました。
旅行の行き先は・・・
毎年行き先はいろいろなのですが、今年は広島県福山市方面。
対潮楼(福禅寺)
この窓枠を額縁に見立てて景色をみるそう。
島への渡船が往来してます。
この対潮楼(福禅寺)で、坂本龍馬の乗っていたいろは丸が紀州藩の船とぶつかって沈没したいろは丸事件について、海援隊と紀州藩の交渉が行われたそうです。
鞆の浦(とものうら)
崖の上のポニョの舞台となった鞆の浦。
見てないからわかんないんだけど、流星ワゴンというドラマの舞台にもなっていたそう。また見てみよう。
船のドックのあるところまでは行けず。
ふくやま美術館
ふくやま美術館では11月23日までピカソ展が開催されており、国内にあるピカソの絵が集結してます。
学芸員さんの話しによると、ひとつひとつの絵の価値がものすごいから絵を搬入するのにかかる保険料や、チラシに使う絵の著作権料がものすごい額らしい・・・。
それでもふくやま市が市制100年の記念事業のひとつとしてやるぞ!!ってなって開催にこぎつけたそうです。
中学生ぐらいで既に写真みたいな絵を描いてて、それを解体、再構築していく課程や、たくさんの女性との関係の中で生まれた絵の歴史なんかを解説してもらえて、個人的にはこの展示が旅行の中で一番楽しめました。
ピカソがどんな風に物事を感じ取っていたのか、ものの構成要素を取り出しているのか、描いている時の息づかいが感じられるんじゃないかと思えるほど作品ギリギリまで寄って見ることができますのでオススメです。
関心あるかたのためにも展示目録ものせておきますね。
行けないよ〜というかたにはこんなのも。こども用のお土産に買って帰ってきた絵本。
ピカソの略歴や、モデルとなった女性の写真なんかも少し紹介されてて展示にあった絵画も一部収録。
美術館にこどもと一緒にいくのは「静かにしなきゃ!」とかいろいろ気を使うので、こういうもので作品に触れられるのもいいかもしれませんね。
まとめ
そんなこんなで研修でお話することも勉強になったし、また良い景色、エネルギーあふれる作品にも触れられてとても有意義な研修旅行となりました。