10月24日、興正派僧侶による雅楽と声明の研鑽団体「和鳴会」の定期演奏会が郡家興正寺別院で行われました。
私自身は和鳴会のメンバーではないのですが、今回西讃地区での演奏会ということで西讃教区の僧侶で構成された声明の研鑽団体・声讃会(しょうさんかい)メンバーもお勤めを一緒にさせてもらうことになりました。
声明と雅楽のしらべ
参加したのは声明の秘曲「三十二相」を勤める時に、散華師(さんげし)として前に出てお勤めの最初の声をだします。
わかるかな?写真むかって左側です。
左右に並んで座ってるところから、前に移動してきて読み始めるので目立ちます。
別角度から。
秘曲「三十二相」のあとは、和鳴会メンバーによる雅楽の演奏が行われました。
琴や琵琶という弦楽器の演奏を引き立てるためにアレンジされた越殿楽残り楽。
そして、舞楽「還城楽」
「還城楽」という曲名の由来は、「見蛇楽(ケンジャラク)」が転じたものとも言われます。
中国の西方に住む人が蛇を好物として食べたので、蛇をみつけてよろこぶありさまを舞にした(『雅楽鑑賞』より)とも、「ヴェーダ神話の抜頭王が退治された悪蛇を見て歓喜勇躍する様を表す」(『広辞苑』より)とも言われます。
手に蛇の置物を持って舞うので、蛇を見つけて捕獲し、喜ぶ様を舞っている様子がわかると思います。
カッ!