こんにちは、お坊さんブロガーのへんも(@henmority)です。
手紙を送る時に使うハガキを漢字で書くと「葉書」と書きますよね。
なぜ紙なのに葉書と書くかご存じでしょうか?
実はハガキはタラヨウという木の葉が語源となった(諸説あり)と言われています。
今日はアウトドアで遊ぶときに使える、タラヨウという特殊な性質を使った木を紹介しますよ!
葉っぱに文字が書けるタラヨウの木
上の写真の木なのですが、みなさんタラヨウの木ってご存じでしょうか?
ぼくも見たことはありましたが外見上は特に何の変哲もない木です。
いままでは気にもとめず素通りしていたのですが、青の山に遊びに行った時に初めてこの木の秘密を知りました。
▼wikipediaによると
日本では葉の裏面に経文を書いたり、葉をあぶって占いに使用したりしたため、その多くは寺社に植樹されている。
また、葉の裏面を傷つけると字が書けることから、郵便局の木として定められており、東京中央郵便局の前などにも植樹されている。
文字を書くことのできる性質がインドで経文を書くのに使われた貝葉の原料であるヤシ科のタラジュ(多羅樹、Corypha utan)という木のようだということで、タラヨウ(多羅葉)名前の由来となっている。
Wikipediaより引用
何?
葉の裏に字が書ける!?
寺社に植樹されているというけど、うちのお寺にはありませんので知らなかったんです。
経文が書けるって本当かしら??
早速やってみました
▼タラヨウの葉っぱをちぎってみました。今の季節は葉の根本に悪魔の実みたいなのがついています。
▼左の端の緑が濃いのが葉の表面。右側の残り5枚が葉の裏側です。
このタラヨウの葉の裏側をとがった物で傷つけるとその部分の組織が壊れて変色するらしいのです。
▼落ちていた木の枝で傷をつけてみます。うっすらとひっかいた場所がわかりますよね。
数十秒たつと・・・
▼おお、すごい!ひっかいた直後はただのキズなのですがだんだん黒く変色していきます。
▼これを使ってキズだけでなく、実際文字を書いてみると・・・
▼だんだん文字が浮き出てきます。
▼タラヨウを使ってブログの宣伝。先が丸い枝で書いてこのレベルですから、爪楊枝とかとがった物だともっと鮮明に書けそうです。
▼山の中で紙と鉛筆がなくて、でも仲間にメッセージを残す必要がある!って時は、タラヨウの木と枝を探せばメッセージも残せますね!!(その方が大変。)
他にもタラヨウを使ってこんな遊び方も
ひっかいたところが変色するってだけなので、書けるのは文字だけにかぎりません。
▼こんな風に絵を描くこともできるんですね。
▼こどもと一緒だといろいろ書いて、こんな遊び方をするのも楽しいですね♪
▼絵のうまい人が描いたらほんとに画材として使えるレベル。おや・・・この絵はApple pencilを紹介している記事で見たことがあるぞ・・・。
九州・中国・四国地方には結構生えているものみたいなので、見つけたらぜひやってみて下さいね。
タラヨウの葉は文字通り葉書になるそう。
あとWikipediaでは東京中央郵便局に植えられてるって書いてあるしそれも確認したいなぁ・・・、
ということでこれを確認するためだけに東京中央郵便局へ行ってきましたよ!
Google ストリートビューで!
▼こんな感じで玄関横に植樹されているんですね。
まさに郵便曲の顔となる木。
実際手にとってもらうとわかるのですが、葉の固さにコシがあり薄いカードのような固さがあります。
ですので、このタラヨウの葉っぱに宛名を書いて切手を貼れば、定形外で送ることができ、文字通り「葉書」として使えるそうです。
白やぎさんからお手紙ついた、でおなじみ「やぎさんゆうびん」でやぎが食べるのも、実は紙じゃなくてこれが素材だったんじゃ・・・?
葉書がハガキの語源になったかどうかは諸説あるようですが、これを郵便曲の木と設定するところは何か粋なものを感じますね。