【お金を貸して欲しいと頼まれた時の対処法】貸し借りしないことを念頭に、交渉の最終ラインを決めよう。

こんにちは、お坊さんブロガーのへんも(@henmority)です。

先日、友人Reiさんからこんな相談を受けました。

友人Reiさん

友人にお金を貸していて、どうも返してもらえなさそうな感じになっています。

連絡したりするのもすごくストレスですし、お金ことを考えるととても嫌な気分です・・・。

へんもさんだったら、知人にお金を貸してと言われたらどうしますか?

とても難しい問題ですね。

ぼくが考えられる方法をいくつかお答えいたしました。

すると、

友人Reiさん

この内容は記事にしてみんなにも紹介した方がいいですよ!

と勧められたので、内容を記事にまとめてみました。

本記事ではお金を貸してほしいと頼まれた時の対処法を紹介します。

友人Reiさんのケース

今回は会社や団体への融資ではなく、友人・知人レベルの個人間のお金の貸し借りの問題をとりあげています。

友人Reiさんのケース
  1. 借金男の「親が危篤なので、何か最後にしてあげたい」という頼みを聞いて最初を3万円を貸した。
  2. その後も、「絶対返す」という約束のもと、いろいろな理由でお金を借りにくる。
  3. 友人Reiさんは借金男の境遇に同情し、「自殺でもしてはいけない」と親身に相談にのっているうちに貸したお金の総額が30万を超える。
  4. 返済期限を設定して約束しても返済されない
  5. メールのやり取り、銀行振込によって金銭貸し借りのデータは残っている。

だいたいの流れはこんな感じです。

お金を貸してくれと言われた時の対処法

友人・知人とのお金の貸し借りは後々大きなトラブルになる可能性があります。

慎重に対応するようにしましょう。

お金を貸してと言われない雰囲気を作る

まず大事なのは、「お金を貸してくれ」と言われないようにすること

▼この青いラインにすら入り込まれないようにすることが、最初の防衛ラインとして大事です。

お金を貸してくれと言われるのは、どこか優しさや穏やかさをもっている方に多いのではないでしょうか。

  • 人が良さそう
  • お金を借りても怒らなさそう
  • 泣きついたら何とかしてくれそう

要するに、ナメられていて怒られても怖くない相手と判断されているということです。

返さなかった時に

借金男

こいつは実力行使でも、法的手段でも、何が何でも取り立てにやってきそうだ・・・っ!!!

という印象をもたられていたら、そもそもお金を貸してくれなどと相談されません。

友人・知人との関係でお金を貸してくれと言われてしまった場合、その時点で守るべき自分のフィールドにすでに一歩踏み込まれている状態だと自覚しておきましょう。

▼頼まれた時点ですでに一歩踏み越えられているという危機感を持つのが大事です。

まずは断る

実際に

借金男

頼む・・・っ!

お金を貸してくれ・・・っ!

といわれたら、まずはきっぱり断って様子をみましょう

すると、

借金男

そこを何とか・・・っ!

こどもが病気で理由でお金がいるんだ・・・っ!

などいろいろ理由をつけて食い下がってくるはずです。

▼もし断った段階で引き下がってくれたら、それはそれで良しですから。

しかし、多くの場合しつこく食い下がってきます。

しつこく食い下がりつづけられ、こちらも断り続けていると、不思議なことに何か自分が悪いことをしているような気がしてくるんですよね。

友人Reiさん

ぼくは困っている友人を助けてあげられない冷たい人間なんじゃないか・・・?

という自己嫌悪感謎の罪悪感を持ってしまう場合があります。

それで、

友人Reiさん

まぁ少しなら大丈夫か・・・

と思って貸してしまうことになるのです。

これはすでにアウトです。

▼この状態になったら完全に危険エリアまで踏み込まれたと考えましょう。

今回の友人Reiさんさんも最初に3万円を貸してしまったことがスタートになり、最終的には約30万円ものお金を貸してしまうことになったそうです。

お金を借りる人は一旦甘い顔をすると、この人は泣きついたら助けてくれる人という認識になり、何度も催促をしてきます。

手を引いてもらう方法

とはいえ、こちらも罪悪感も感じているのですでに断りにくい雰囲気。

そんな時の対処方法をお伝えします。

自己嫌悪や罪悪感を感じにくく、2度目以降の催促も防ぐオススメの方法

それは、きっぱり断りつつ、いくらかお金を包んで渡すこと。

これは貸すのではなく、あげちゃう方法です。

友人Reiさん

ぼくに頼まないといけないぐらいとはよっぽどのことでしょう。

そんなに困っているのなら、返さなくていいのでこれを持っていきなさい。

と少しお金を包んで渡しましょう。

そして2度と催促に来ないことこれ以上の援助は無いことをしっかり明言しておきましょう。

この時点での

友人Reiさん

2度目はありませんよ。

というはっきりとした態度が重要です。

少額であっても困っている人を手助けしているので、自分がきっぱり断るときの罪悪感も減少します。

もし2度目以降の催促にきても、こちらのやるべき事はやったと自分が自信を持てるのできっぱり断りやすくなります。

借りる側としても急場をしのぐお金が入っているので、

借金男

とりあえずこれで良いか・・・。

という気分になりやすくなります。

借金男も2度目は無いことを約束してお金を受け取っているので、これ以上の催促は無理かなと意識することに。

今回の友人Reiさんのケースでも、返してもらうことを前提に3万円貸したことが契機となり、あとあと追加の貸しが増えて合計30万円にまで金額が増えてしまいました。

最初の時点で

友人Reiさん

友達として、これだけは助ける。

でも以上は催促に来ても無駄だよ。

と1万円でも包んで渡しておき、あとはきっぱり断っておけば損失は1万円だけで済んだわけです。

しかも、こちらが「貸した」と考えていると損失は貸した30万円だけではありません

返済されないことに悩んだり、返済を催促することに苦心する時間や心理的負担も大きな損失となりますから。

問題は小さいうちに処理するのが一番です。

多少のコストを支払ってでも、早めに危険エリアを脱するようなイメージでこの問題から手を引いてしまいましょう。

それぐらいお金の貸し借りは危機管理意識をもつべき問題です。

時間とともに解決しづらい大きなトラブルになってしまいますからね。

▼コストを払ってでも、危険エリアに一度も踏み込まれないようにすることが大事です。

これは借金の保証人などを断る時も同じ方法が有効だと思います。

最悪このラインを死守し、話をすませたいものです。

お金を貸す以外の方法を提案する

直接自分のお金を貸すのではなく、別の方法を提案するのもひとつの手です。

お金を得られる方法を教える

今の時代、自分の持っているものをメルカリやラクマに出品して現金化することも簡単です。

友人にお金を借りるという短絡的な方法をとらせず、自分で解決できる方法を一緒に考えてあげるのもよいかもしれません。

公的機関への相談

特に生活するお金がなくて困っているのなら、公的機関や法テラスなどへの相談を勧めるべきです。

個人で少額のお金を貸したところで、生活がともなわなければ意味がありません。

お金の相談できる制度

お金を貸しても良いのは返金されなくても後悔がない場合のみ!

それでも頼み込まれてお金を貸す時は、たとえ返ってこなくても後悔がない相手だけにしましょう。

貸した人が遊びに使おうが、ギャンブルに使おうが、その人のためにお金が使われたんだったらそれで良いと思える相手ならお金を貸してもよいでしょう。

お金が返ってこなかった時に、

友人Reiさん

信じていたのに・・・!

と自分がガッカリするだろうと予想できるなら、その相手はお金を貸してはいけない人です。

お金を貸した結果、そのお金がそのまま無くなっても1ミリも後悔の気持ちが起こらない。

そう言える相手以外にはお金を貸してはいけません。

実際にお金を貸す時には借用書を作ること

メールのやり取りの保存、銀行振込を使うなど、両者のやり取りが客観的データとして残るようにしておきましょう。

お金の貸し借りはするな

自分の中でどこまでが交渉の最終ラインかを決めておくこと。

相手にどんな境遇があっても、一定のラインを踏み越えたらこれ以上の交渉はしないという自分の中の範囲設定をして話あいにのぞみましょう。

善意でお金を貸したのに、

友人Reiさん

返ってこないなぁ・・?

どうやって言えば返してもらえるのかな・・・?

弁護士さんに相談しようかな・・・?

そんな悩みを抱えたまま生活するのは精神衛生上よくありません。

そして多くの場合、貸したお金は返ってきません

自分が悪いわけじゃないのに、心を悩ませながら生活することになるので、貸し借りの問題になる前にきっぱりと断ることが大事です。

お金の貸し借りは極力しない!

そして貸すなら返ってこなくても納得できる相手だけ!

Reiさん本人もブログに書かれています。

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