ゴールデンウイークの最終日は天候にもめぐまれましたね。
5月8日晴天のもと、郡家興正寺別院では約10年ぶりの骨仏慶讃法要が勤まりました。
骨仏とは・・・
郡家興正寺別院に納骨して頂いた遺骨を砕いてひとつにまとめ、仏像に修めたものです。
以前の物はお預かりした遺骨を砕き、セメントにまぜ仏像を造立していましたが現在は成形された仏像の中に遺骨をおさめるという形をとっております。
今回法要を勤めている骨仏は平成18年4月以降に納骨して頂いたお骨をまとめて造立したものになります。郡家興正寺別院では8体目の骨仏となります。
前回の法要からは約10年ぶり。
▼法要中は左余間に骨仏を安置してお勤め致しましたが、今後は本堂の裏手にある納骨堂「極楽堂」に安置されることになっております。この仏像のなかにお預かりした遺骨が入っています。
如法念仏作法
今回の骨仏法要では今から約150年前の江戸時代にお勤めされていた声明の音程や旋律を、興正寺第27代門主の本寂上人の残された資料をもとに復刻してお勤め致しました。
現在本山やこの別院の永代経や報恩講などの法要で勤められている作法や旋律とはいろいろ違うところがあるので、お勤めに参加する僧侶も何度も練習を重ねてお勤めを致しました。
▼本山興正寺より御門主猊下にも御下向いただいての法要となりました。
▼善照寺ブラザーズも兄は侍僧(じそう・御門主猊下の補佐として動きのお手伝いをする役)を、弟は知堂(ちどう・楽人として雅楽の演奏をしたりお勤めの主になって声を出す役)で法要に参加させていただきました。
ひとつの法要が1時間10分にもなる長いお勤めを午前・午後と2席勤めるなかなか大変な法要でしたが、本堂から溢れるほどの参詣者で盛大な法要となりました。
法話「亡き人をとむらうということ」
今回の法要にあたり、大谷大学教授の一楽真先生をお迎えしての記念法話を頂きました。
▼近しい方の遺骨で造立された骨仏をご縁として、故人をとむらうなかに仏法に出会うということ。そしてまたあらたにじぶんの命の歩みを考えていくという「骨仏慶讃法要」にふさわしいお話をしてくださり、本堂いっぱいの参詣者もうなずきながらお話を聞いておられました。
残念ながら法話の時間にも裏で仕事があったりしたので、リアルタイムでは一部しかお話が聞けませんでしたので、後で録音しておいたお話を聞かせていただくことにします。
郡家興正寺別院
住所:香川県丸亀市郡家町230
電話:0877−28−7238
HP:http://gunge-betsuin.wix.com/index
納骨等のお問い合わせは公式HPまたはお電話でお問い合わせください。