学校、仕事場、サークル活動など、人が集まってなにか活動する時にはそのメンバー間の人間関係が気になりますよね。
そのグループ内で重々気をつけるべきことが「陰口」です。
この陰口というのはグループの質を落とすのに抜群の効力を発揮するんです。
話した本人はちょっとスカッとしたような気になるかもしれませんが、その一言がグループ全体の力に大きな影響を与えているかもしれませんよ。
なぜ陰口を言うのか
何人かで話をしていると、その場にいない人の批判や悪口で盛り上がるなんてこともあります。
話のネタが少なくても陰口なら簡単に盛り上がることがありますし、言ってる本人は自分の正義感をかざしてちょっと良いこと言ってやったぐらいのもんでしょう。
誰かを批判することで自分の正当性を示そうとしたり、自分の方が上であると力を誇示したいというのが理由のひとつですね。
また、仲間と一緒に特定の人を攻撃することで、共感や一体感を感じるなんてこともあるかもしれませんね。
言ってる方は深い意味を考えずに口にしてしまう陰口。
けれども、その陰口がグループの質を著しく落とす原因になるのです。
陰口は自らのグループの足を引っ張る足かせとなる。
一時的には陰口を言うことで何かかりそめの一体感を感じているかもしれません。
しかし、次にその人が誰かとコソコソ話をしているのを見たり、自分の姿が見えた時に話すのをやめたりすると、何か自分のことを言ってたのかも知れない・・・って勘ぐってしまいますよね。
と思ってしまうのはなかなかのストレスになります。
本当に自分の話をしていたかどうかはわかりませんし、たまたま話がそのタイミングで終わっただけかもしれません。
しかし、陰口を言う人は他の場所でも言っているのだろうと思いますから、その可能性も十分にあります。
そんな疑心暗鬼な雰囲気がグループの中に広がると、そのグループは何か同じ目標に向かって協力しあうというポジティブな結束ではなく、「他のメンバーに何か言われたら嫌だから参加する」というようなネガティブなグループになります。
こうなると最悪ですね。
「楽しくて参加していたもの」が、「変な義務感と強制力で参加せざるをえない」という状態になりいきいきと力を発揮することができなくなります。
陰口を言うグループは改善ができなくなる。
グループ内で決められている習慣やルールなども、みんなが納得すれば変更したり改善したりすれば良いんですが、陰口が広がるグループではこの「改善」という活動ができません。
なんて意見をいうことができなくなるのです。
ひとりひとりにインタビューすると、みんなが既存のルールを変えた方が良いと思っているにもかかわらず、それができなくなるという現象が起こります。
姿の見えない敵というか、同調圧力というか、何か変わったことをやったら自分が陰口の対象になるかもしれないという不安ですね。
今までと違う意見を述べると「調子に乗ってる人(讃岐弁でいう【うれしげな人】)扱い」をされてしまうのではないかという疑念によって、萎縮してしまいます。
自分が陰口の標的になるんじゃないかという不安で、新たな意見をだしたり改善することができず、結果的にグループ全体の質が落ちてしまうんですね。
そして、全員が何か変だなぁと思ってるのに「こうするしかないから」と非効率なルールに縛られてさらに動けなくなるという悪循環に陥ります。
そのぐらい陰口というのはグループの雰囲気に対して強いマイナスの力を持つということを知っておくべきなのです。
陰口まとめ
人の悪口や批判って軽く口にしてしまいますし、ここに書いたようなグループ全体に与える影響のことなんて普段は考えることもありません。
もちろん、ぼく自身も気をつけているつもりではありますが、ついつい口からでてしまうこともあります。
やはりこれは重々気をつけなければならないことです。
批判も直接言われたことなら正当な意見として受け止められることもありますが、第3者から聞いた批判は単純に気分が悪いですもんね。
批判や提案があるならみんなの前で言いましょう、そして改善点をオープンな場で話し合いましょう。
後から
なんて陰口をいうとダメループに突入です。
軽くさらっと言ってしまいそうだけど、だからこそ気をつけなければいけない陰口。
その場にいない人の事は、話すとしたら「褒めるだけ」に!
褒められない場合は何も言わない!(笑