白檀(サンダルウッド)ってどんな香木?本物と偽物の見分け方やオススメのお香を紹介

お香



こんにちは、お坊さんブロガーのへんも(@henmority)です。

香木の中でも一番有名なのが白檀(びゃくだん)という香木です。

白檀はお線香によく使われますので、香りはわからなくても名前は耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

お香やアロマが好きな方はサンダルウッドという名前で聞いた事があるかもしれませんね。

このサンダルウッドというのは白檀のことでウッディな甘い香りとさわやかさが特徴です。

今日はお線香焼香用の抹香の原料としてよく使われる香木、白檀(びゃくだん)について解説しますよ!

白檀とは

香木の一種で白檀という名前の木です。

▼白檀の原木の角材。甘い香りがします。
白檀の原木

白檀に次いで有名な沈香は樹脂の成分が香りのもとになるので加熱しないと香りがでません。

それに対して、白檀は植物に含まれる精油成分が香るので常温でも香りがはっきりでます

焼香用の抹香としても使われ、価格が高騰してきていますが沈香よりは値段も若干安めです。

白檀(サンダルウッド)のアロマオイルはこの木から抽出したオイルが使われているんですよ。

白檀はさまざまなお香の原料としてよく使われています。

日本で白檀に触れるときは焼香用の刻んだものやお香になったものがほとんどなので生の白檀を見ることはほとんどありませんよね。

白檀はその生え方がおもしろいんですよ。

白檀の不思議な生態

白檀は半寄生植物といわれ、他の植物の栄養を奪いながら大きくなるという植物なんです。

一応自分でも光合成をして栄養も作るのですが、寄生する植物の栄養がないと成長できないんです。

まるで吸血鬼のような植物ですね。

▼ポットの段階でも宿主になる植物と一緒に植えていて、白檀が根をからませて栄養をとれる状態にしています。(オーストラリアの白檀プランテーションsantanolより)

▼プランテーションで育てるときにも白檀と栄養の元になる植物を交互に植えてるんですね。

白檀は雄株と雌株が別れていて、両方の株が近くにないと受粉して種子がとれません。

白檀を育てる条件
  • 寄生する植物が必要
  • 雄雌両方の株が必要

このように条件が難しい上、高値で取引→乱伐・盗伐といった悪循環でどんどん数が減っています

白檀の産地

白檀の中で一番品質の高い物インドの南部にあるマイソール地方でとれるもの。

マイソール地方でとれた白檀だけ老山白檀(ろうざんびゃくだん)という名前がつきます。

近年の乱獲・盗伐によって木の数が大幅に少なくなって希少価値が高まり仕入れ価格も高騰しているとのこと。

また、インドでは紙たばこの中にも白檀が使われることもあって、インド国内での消費量を確保するため輸出に制限がかかっているという事情もあるようです。

現在はインドからだけでなくいろんな産地から白檀が輸入されていて、産地によって香りが違います。

白檀の産地
  • インド
  • インドネシア
  • ネパール
  • オーストラリア
  • バヌアツ
  • ハワイ

など

インド産出の白檀が最高級で、オーストラリア、ハワイなどは香りが薄く品質としては落ちるといわれます。

白檀は工芸品にも加工されるよ

白檀は常温でも香りを発するため、数珠や仏像をはじめ扇子などの工芸品にも多く利用されます。

使っているうちに表面の香りはとんで薄くなりますが数珠は2年ぐらいは香りが楽しめますね。

▼お香の専門家岩佐喜雲さんに見せてもらった、現代ではとれないレベルの高品質の老山白檀で作られたお不動さま。
白檀のお不動さま

木の油分が表面に浮き出てくるぐらい濃い白檀で作られていて、香りを聞いてみると今まで味わったことのない重厚な白檀の香りでした。

本物の白檀と偽物の見分け方

白檀も高値で取引される香木のため偽物の商品が多く出回っています。

偽物は白檀に似た木の表面に白檀のオイルや合成香料を塗って香りをつけたもので作られます。

沈香は加熱しないと香りがでませんが、白檀は常温でも香りがひろがります。

直接香りを嗅いだ時の香りの強さで判別するのは難しいですね。

白檀は本物も偽物も年数がたつと香りはだんだん薄くなっていきます

偽物の場合は香りがなくなったらそれで終わりです。

白檀が本物の場合
  • 熱いお湯を絞った布で表面を拭くと香りがでる。
  • 熱すると香りがでる。

数珠や扇子などの工芸品の場合、本物なら熱いお湯を固く絞った布巾で拭いてやると香りが復活します。

偽物は香料がとれて香りが薄くなります。

インドで買った白檀の数珠の話

2008年に仏跡をめぐる旅にインドへ行ったことがあるんです。

インドの仏跡周辺では菩提樹や白檀の数珠がいたるところで売られていました。

▼めっちゃすごい圧力で売りにくる。
白檀を売る人

純粋だったころのへんも
インドの数珠は長いから、自分で組み直して普段使い用の数珠でも作ろうかな。

記念にもなるし。

と思ってガイドさんにどこで数珠を買うのがいいか聞いてみると

ガイドさん
ビャクダン ニセモノ オオイ!

ミチバタデ カッチャダメ!

って言って、数珠の専門店みたいなところに連れていってくれました。

ガイドさん
ニセモノハ オイルヌッテルダケ!

コレハ ホンモノ!!

マチガイナイ!

▼と言われて買った白檀の数珠がこちら。
インドで買った白檀の数珠

このガイドさんから沈香を買ってだまされたということが発覚したので、こっちも偽物だったら許さぬ!と思いながら本物かどうかチェックするお湯を固く絞った布で拭いてみました。

▼おお!ちゃんと香りが強くなった!
インドで買った白檀の数珠を水拭きしたあと

白檀の数珠は本物のようでした。

よかったよかった。

おすすめの白檀のお香

白檀の香りと書かれていても合成のサンタロームという香料が使われたお香が数多く存在します。

あまりに安いのに「白檀の香り」と書いているお香はほとんどが合成香料ですね。

香木だけを使った商品の方が高品質で香りもいいのでおすすめの白檀のお香を2つを紹介します。

香木千聚 白檀

白檀を使ったお香でおすすめなのがこちら。

山田松香木店の香木千聚の白檀。

箱をあけた時の香りは白檀の原木の香りそのもの。

白檀のお香は甘ったるい香りのものもありますが、この香木千聚の白檀は火をつけた香りは甘みが抑えられていてとてもスッキリした香りです。

お香が消えたあとの部屋に残る香りが原木の香りに近く、とても品質が高い印象をうけます。

風韻 白檀

もう少し手頃なお線香だと風韻の白檀もいいですね。

軽い甘さで価格もお手頃です。

いいお香は空間を上質なものにしてくれます。

心の落ち着きや集中力を高めるのにもお香は有用なのでお気に入りのお香を探してみてくださいね。

こちらもいかがですか?