生前整理や片付けのとき親に言ってはいけない言葉

こんにちは、お坊さんブロガーのへんも(@henmority)です。

生前整理は親世代と子世代が一緒にできると理想的ですよね。

相続という意味でも必要なモノや情報が親子で共有できていると余計な労力を減らすことができます。

その時に親子でのコミュニケーションの取り方がとても重要になります。

言葉の使い方やコミュニケーションの取り方を間違えると片付けが全然進まなくなってしまうことも。

この記事では生前整理の時、こども世代が親世代に言ってはいけない言葉を解説します。

親と生前整理する時に言ってはいけない言葉

親と一緒に生前整理する時に言ってはいけない言葉。

それは親の価値観を否定する言葉です。

例をあげると

ボケないうちに片付けてよ!
こんなゴミみたいなものを何でとっておくの?
こんなもの残されてもいらない。
ここに置いてはいけないと言ったのに忘れたの?
こんなに汚いのに汚れが見えないの?
昔はこんなにだらしない人ではなかったのに・・・。

どうでしょう?

自分が言うときには何気なく口にしてしまいそうです。

しかし、逆に自分が言われる立場だと考えると嫌な気分になりますよね。

今までの人生や自分の好きなモノを否定されるのはつらいということです。

こんなコミュニケーションの取り方をすると、親世代の態度は硬化して関係も悪化。

肝心の片付けが進まなくなります。

親子で生前整理するときのポイント

親子で生前整理をするとき、コミュニケーションの取り方を頭においておくことが大事です。

以下の5つのポイントを頭に置いて生前整理に取り組みましょう。

親子で生前整理をする時の5つのポイント
  1. こども世代の価値観をおしつけない
  2. 慌てて捨てようとしない
  3. 親が大切にしているものの判断基準を知る
  4. 家の歴史や先祖の話を聞く
  5. 相続に関わる物を引き継いでおく

1.こども世代の価値観をおしつけない

こども世代の価値観を押しつけると、親世代の態度が硬化して片付けが進まなくなります。

親子であっても世代によって価値観は違うということを理解しておくことが大事です。

こども世代にとれば後には自分の責任にかかってくるものですから、いらないモノは捨てて整理したいという気持ちもわかります。

しかし、こども世代の感覚だけでモノの選別をすると、親世代は人生を否定されたように感じます

価値観が違うんだということ頭において、親世代の価値観も尊重するようにしましょう。

2.慌てて捨てようとしない

親世代はなかなか捨てる決心をするまでに時間がかかることも多いです。

そこは少し待ってあげる必要もありますね。

こども世代はどんどん捨てたくなりますが、親にとっては自分の人生の一部です。

ゆっくり構えておきましょう。

親もいらないとは思っているけど自分では捨てられない、という物もでてきます。

話しを聞いて必要のないものの判別さえできていれば、親の死後に処分することもできます。

3.親が大切にしているものの判断基準を知る

親世代がこの物をなぜ大切に残しているのか?という判断基準を知ることも大切です。

経済的価値がある物なのか?

思い出の品なのか?

区別して整理するためにも親世代の話を聞きましょう。

親世代が残しておきたい物を選ぶ判断基準を知る事で、分別がスムーズになります。

4.家の歴史や先祖の話を聞く

家の歴史や先祖から伝わる話、親戚関係の話などはなかなか日常の話題にはなりません。

古い物や思い出の物の片付けを通して、資料には残らない家の歴史を聞く機会にしましょう。

学生時代のアルバムを見つけたりすると、その写真をきっかけに昔のことをいろんなことを思い出しますよね。

古い物の片付けをきっかけに親世代がもっている記憶の財産もしっかり受け継ぐ機会にしましょう。

もし、先祖の話を聞いて興味がでたなら家系図を作るのもいいですね。

正確な家系図は相続の時に資料としても役に立ちますので、プロに頼むのもオススメの方法です。

5.相続に関わるモノを引き継いでおく

親が亡くなってからだと土地や建物・財産の正確な把握が難しくなり、調査の労力が一気に増えます

印鑑がどこにあるかを探すだけでもすごい労力ですからね。

公平な相続をするためにも、何がどこにあるかなど情報の整理が大切です。

お金や財産の生前整理をして必要な情報を共有しておきましょう。

エンディングノートを活用するのもひとつの手ですね。

親に書いてもらうのも良いですが、一緒に話をしてコミュニケーションをとりながらまとめておくことも大事です。

親と生前整理する時に言ってはいけない言葉まとめ

親と一緒に片付けしようとしても思ったようなペースでは進まないかもしれません。

まぁ、しょうがないか。

という気持ちでゆっくり取り組んでいきましょう。

焦るとこの記事で紹介したような言葉を言ってしまいそうになりますからね。

何が必要なもので、何が思い出のものか?

しっかり話しあって整理していきましょう。

親が亡くなった後はすべてのものが遺品と思えて、整理が難しくなります。

頭では不必要なモノとわかっていても、なかなか捨てられなくなるんですよね。

その場で捨ててしまわなくても、必要・不必要の分類だけしておくのも良いですね。

生前から親子で話し合って、納得して片付けすることをオススメします。