今日、坊守と坊守の母がお店で話をしていたときのこと。
お店にあった、「おりたたみ風の椅子」を、実際におりたためるかどうか触っていたのですが、
坊守母「がいにやってめがさんときよ〜。」
坊守「めがさんわ〜。」
なんか久しぶりに聞いたネイティブな讃岐弁。
壊す=めがす
讃岐弁でものを壊すことを「メグ」とか「メガス」っていいます。
勝手に壊れることは「メゲル」。
壊さないで~っ!てのは「メガスナ!」。
「ガイニ」ってのは強意の意味で、とても・ものすごくの意味。これに「むちゃくちゃやる」とか「性格的に荒い、乱暴」とかちょっと粗野なニュアンスが含まれるような言葉なんです。
- うどんががいにうまい。(うどんがとてもおいしい。)
- がいにしんどい。(とても疲れた。)
- あの子、がいなわ〜(あの子性格が荒いわ〜。)
坊守母「乱暴に強くやって壊したらダメよ。」
坊守「大丈夫、壊さないわ。」
となります。う〜む味気ない。
方言の語感
このドラクエの呪文みたいな讃岐弁の語感とか音の感じがすごく好きなんですよね。
「メガス!!」ってほんまに何か壊せそうな感じしませんか?
右手からメガス・・・左手からメガス、合体魔法ガイニメガス!!(ロトの紋章風)みたいな。
ラピュタの最後もパズーとシータが手を取り合って、「メガスッ!!」でラピュタ崩壊、「ぐわ〜目が〜目がぁ〜!!」でもよさそうなもの。(よくない。)
子供達は核家族化で方言をあまり使わなくなりましたね。
うちの子にしてもアニメやヒーロー番組の言葉の影響が強く、標準語よりの言葉を使うので讃岐弁度がだんだん薄まっていってるような気がします。
THE・メガシタ。もしくはメイダ。
方言でしか表現できない、ものごとの「感じ」ってのを改めて大事にしたいなと思った、そんな何でもない1日。
この笑いの文化人講座シリーズを読めば、讃岐の方言のニュアンスを完璧マスターできます。
こんなの書いてたら久しぶりに読みたくなった。
授業中とか図書館とか絶対声をだしてはいけない状況で読むと、がいにおもしろいです。