難しい事を難しく言うのは誰でもできること。
わかりやすくなおして伝えるというのは1つの重要な技術ですね。
今日は「日本国憲法を口語訳してみたら」という本を紹介。
政治は難しいですね。
選挙権が18才以上ということになって、若い人も選挙に参加できるようになりました。
自分が18才の時に政治のことがどれだけわかっていたかと思い返すと、恥ずかしいぐらい何も知りませんでしたね。
まあ34才になった今も政治経済に関しては理解が浅く、わからないことだらけですが。
政治家に任せっきりじゃだめだ!と声をあげることと、情報を持っている専門家の判断にまかせるということの線引きは難しいことですが、その両面を考えつつ誰に投票するのかをよく考えることが大事ですね。
一票を投じることが意味のあることになかなか思えないかもしれませんが、選挙は行きましょう。
そして白票は意味が無いのでやめましょう。
ニュースで知る情報はバイアスがかかっている。
メディアの仕事をしている人にもそれぞれ立場がありますから。
自分の都合の良いように、物事を誘導したい方向に情報を流すというのはごくごく自然なことです。
ですから、いかに情報を鵜呑みにせず多角的に判断できるかという冷静さが重要になってきます。
その基本の基本として、日本国の憲法というものをざっとでも理解しておくことは非常に重要なことではないでしょうか?
国の最高法規ですからね。
そんなことも知らずにテレビの報道だけ見て、「あいつはダメだ」のなんだの言うのは礼を失することかと思うのです。
1番重要な法でありながら、社会の授業でも一部だけでまともに内容を勉強した覚えがないし(自分がサボってた?)、第9条の話ばっかり話題に上がりますが他の条文も大事な事がたくさん書いてあります。
ちゃんと全部内容がわかって憲法改正がどうだこうだ議論している人はそれでいいんですけど、その周辺で漏れ出た一部の情報を鵜呑みにして盛り上がってる人達はまず自分で全体像を掴むということが大事では無いかと思います。
でも法律用語は難しく、なかなか読む気になれませんよね。
そこで紹介したいのがこちら。
日本国憲法を口語訳してみたら
日本国憲法の条文が、気の良いちょい悪兄ちゃん風の口語体に書き下されています。
例えば日本国憲法の前文。
前文
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
なんて原文を読もうと思うとちょっと二の足を踏みますが、これを口語訳するとこんな感じに。
前文口語訳
俺らはちゃんとみんなで選んだトップを通じて、うちらのそのガキのまたガキのために、ご近所さんと仲良くして、みんなが好きなことできるようにするよ。
また戦争みたいなひどいことを起こさないって決めて、国の基本は国民にあることを声を大にして言うぜ。それがこの憲法だ。
そもそも政治っていうのは、俺ら国民が政治家を信頼して力を与えてるものであって、本質的に俺達のものであるんだ。あれだ、リンカーンの言った「民衆の民衆のための民衆による政治」ってやつ。
この考え方は人類がみんな目標にするべき基本であって、この憲法はそれに従うよ。そんでそれに反するような法律とかは認めないぜ。
引用元:日本国憲法を口語訳してみたら
むっちゃ読みやすいですよね。
このテイストで最後までいきます。
憲法の条文を日常のことばに、しかもちょっとラフなぐらいのことばに書き下してあるので難しい本が苦手という人にもスッと入るのではないでしょうか?
本の後半には、
- そもそも憲法ってなに?
- 「日本国憲法」はどうやってつくられたの?
- 憲法9条ってなんでそんなに重要なの?
- 女系・女性天皇についてこれだけは知っておこう!
- 「将来お世話にならない」とは決していいきれない生活保護って何?
という5つのコラムがついています。
この本だけで全部カバーできるわけではないですが、中高生にもオススメですし、大人になってもなかなか理解していないことがわかりやすくまとめられているのでざっと大枠をおさえる最初の一冊にはとてもいいんじゃないでしょうか?
日本国憲法ええ事書いてます。
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