【単焦点比較レビュー】EF-S24mmF2.8STMとEF50mm F1.8は結局どっちがいいの?!

キャノンの入門用単焦点レンズとして有名なのが「EF-S 24mmF2.8 STM」と「EF50mm F1.8」。

どちらがいいのか迷っている人も多いと思うのですが、ぼくはどちらか1本オススメを教えろというなら「EF-S 24mmF2.8 STM」の方をプッシュします!

両方のレンズを比較してどう違うか、また使い道やその理由も含めてレビュー!

単焦点レンズEF-S 24mmF2.8 STMとEF50mm F1.8を比較!

ブロガーにはキヤノンEF-S24mm F2.8 STMがオススメ!という記事で猛プッシュしているのが単焦点レンズ「EF-S 24mmF2.8 STM」。

そしてもうひとつがキットレンズの次に入門用単焦点レンズとして1番人気のある「EF50mm F1.8」。

▼当時は9000円程度と1万円を切るお手軽さから、本格的なレンズへの入り口となる「撒き餌レンズ」ともよばれましたが、2015年にEF50mm F1.8 STMとして新型が発売され、性能もあがりましたが値段も少し高くなりました。

ぼくが持っているのは旧型のEF50mm F1.8なので比較にはEF50mm F1.8を用います。

写真の写る範囲はEF50mm F1.8 STMと同じです。

▼「EF-S 24mmF2.8 STM」と「EF50mm F1.8」、両方使ってみてどちらを買うべきか比較していきます!

24mmと50mmの画角の比較

室内で同じ距離から香炉を撮って比較してみました。(PCで見ると写真が横に並びます。)

EF-S 24mmF2.8 STM
EF50mm F1.8で撮影

2つの写真は同じ距離から撮影していますが、香炉の見た目サイズが違いますよね。

EF-S24mmF2.8STMはちょっと遠巻きに全体を写す感じEF50mm F1.8は少しズームしたような感じで対象のものをズドンっと抜くような写り方をします。

24mm側の撮影距離を半分にすると似た写真が撮れる

香炉に近づき撮影距離を半分くらいにして、見た目サイズが同じぐらいになるように撮ってみるとこうなります。(PCで見ると横に並びます。)

EF-S24mmF2.8STM
EF50mm F1.8

香炉は同じサイズ感ですが、ちょっと雰囲気が違いますよね?

それは背景のせい。

被写体の背景に注目してほしいのですが、24mmは背景が広く写っていて、50mmは狭い範囲が写っています。

この違いによって50mmの方は被写体である香炉をより際立たせる効果があります。

逆に24mmは背景の雰囲気を多めに取り込んで、被写体の場所がどんな空間かということがわかりやすくなっていますね。

この写真だと「EF50mmの写真もいいじゃない!」とお思いの方も多いでしょう。

もちろんいいレンズで迫力のある写真が撮れるんですが、実は50mmのレンズは実際に使ってみると使い道が制限される可能性が高いんですよ。

24mmと50mmの画角イメージ

写り方の範囲を図に示すと、

こんな感じになります。

EF50mmは被写体を際立たせる効果は高いのですが、被写体とのあいだに「距離」がないと撮れないんです。

ボケも強く非常に綺麗な写真になるのですが、室内で人を撮る時などは写せる範囲が狭く、また被写体までの撮影距離がとれないときには非常に使いづらいということがしょっちゅうあります。

実際の写真で比較してみましょう。

庭の1番端まで下がって本堂を撮ってみました。

EF-S24mmF2.8STMなら全体をおさめることができますが
EF50mmだと建物全体を写すことができません。

もう一例。

これ以上後ろにさがると写真が撮れないって時もありますね。

EF-S24mmF2.8STMだとカバーできますが、
EF50mmだと一部しか写りません。

建物の外観だけでもこんな感じなので、室内だとさらに制限されてしまいます。

1本のレンズでなんとかしようとしたときに、50mmだと全体の様子が撮りきれないという場面がでてくるということですね。

24mmと50mmのボケ味の比較

F値の違いによるボケがどんな感じになるか比較しました。

EF-S 24mmF2.8 STM

EF50mm

やはりボケ具合でいくと50mmのF1.8は相当背景がボケるので被写体を強調する効果は高いですね。

EF50mm F1.8

▼EF50mmはF1.8とレンズが明るいぶんボケ方の度合いはすごいです。

この派手なボケ味ゆえ最初のうちはすごく写真を撮るのが楽しいんですが・・・・結局撮影距離が必要になるので使える場所が制限されて、使う機会が少なくなりやすいという難点があります。

また画角が狭い分、似たような写真が量産されて飽きやすいという印象もありますね。

▼被写体をズバッと抜くようなときの写りは綺麗なんですけどね〜。(宝厳院紅葉ライトアップ)

言っておきますけど、50mm F1.8は全然悪いレンズじゃないんですよ!

ボケの効果がはっきりしているので、そういう写真が好みの方はめちゃくちゃ気に入ると思います。

ただ、使用用途によっては使いにくい場面が多いのは確かです。

EF-S 24mmF2.8 STM

▼EF50mm F1.8に比べて、EF-S 24mmF2.8 STMは汎用性が高く表現が豊か、ボケ味は穏やかだけどシンプルで飽きにくく、長く使えるレンズという印象です。(お香専門店リスンの記事より)

▼といっても、こちらもちゃんとボケ味を出して写すことができます。

ボケ味もだしつつ、多用途に使えるのがEF-S 24mmF2.8 STMのいいところですね。

EF-S 24mmF2.8 STMに関してはどんな写真が撮れるのか、より細かく紹介していますのでこちらの記事もどうぞ!

単焦点レンズEF-S 24mmF2.8 STMとEF50mm F1.8比較まとめ

「1本でできること」を考えると、単焦点レンズのはじめの1本として、またブロガーにとってオススメのレンズという観点でいくとEF-S24mmF2.8STMに軍配があがります。

「レンズ交換するのめんどくさくないよ、2本レンズ持ち歩くよ」って方は両方ともあったら幸せです。

▼どちらか1本選ぶなら、オススメはこちら!!

▼EF-S 24mmF2.8 STMレンズフィルターは52mmになりますのでこちらもお忘れなく!

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