こんにちは、お坊さんブロガーのへんも(@henmority)です。
現代では空間の臭い消しのためにいろいろな製品が販売されています。
しかし中には薬品的な臭いが強いものもあって体にとって大丈夫なのかな?と心配になるものもあるんですよね。
スプレー式の消臭剤のあの科学的な臭いが苦手な方もおられることでしょう。
できれば安全に、自然な原料を用いたものでうまく消臭できると嬉しいですよね。
そんな時にお坊さんとしておすすめしたいのがお香の力。
実は日本で伝統的に使われてきたお香にはすぐれた消臭効果があるんですよ。
今日は今までになかったスポーツする空間の臭いのために開発されたお香「MAKKO」をご紹介します。
汗臭い空間を気持ち良く!!スポーツ×お香「MAKKO」
スポーツをして汗を流すとスッキリとしてとても気持ちが良いですよね。
しかし、そのあと気になるのが汗の臭い。
自分の汗の臭いはもちろん、他人の臭いが気になった経験がある方も多いのでは?
(画像出典:Amazon)
服や体に香りが残るのはもちろん、使った空間にも汗の香りが残りますよね。
自分が学生のころの部室を思い返すと、なかなかえげつない臭いを放っていたような記憶があります。
そんな汗臭い空間の臭いをなんとかしたい、そんな方にオススメのお香が今回紹介する「MAKKO」なのです。
お香の力で空間を消臭
現代ではいろいろなお香が発売されていますが、一口にお香といってもその品質はさまざま。
合成香料が多く使われたものもあり、品質にはかなりのばらつきがあります。
▼いいお香には沈んだ気持ちを少し楽にしたり、香りの力で頭をすっきりさせて集中力が高まったりさまざまなはたらきがありますよね。
そのお香のもつ力を研究し、伝統的に使われる香木の白檀や自然な原料のみ調合して消臭効果を高めたのがMAKKOなのです。
日本では古くから消臭のためにお香がつかわれていた
お香の歴史はとても古く、仏教の伝来とともに日本に伝わり6世紀はじめごろにはお香が使われていたようです。
はじめは仏さまの前に参るときに場所や自らの身を浄める意味で使われておりました。
これはお香の力で邪気を払い場を浄める意味と自分自身の臭いを消すという意味がありました。
現代ではお風呂に入って体を清潔に保つことは当たりまえですが、そんな頻繁にお風呂に入れるような時代ではないですし正直言って体は不潔な状態です。
お香の力を使い、せめてでもできる範囲で身を清めてから尊いものの前に参る、そのためにお香が使われました。
お香は漢方と同じ原料が使われている
この浄めるというのは邪気とか魔除けといった概念の問題だけではなく、実際にお香そのものに物理的にはたらく力があるからなのです。
お香の原料には漢方薬に使われる生薬と同じ原料がたくさん使われています。
中には防腐効果や殺菌効果、防虫効果を持つ原料もあり、その香りと生薬のもつ力をうまく利用していたんですね。
現代でもお坊さんの衣や着物を保管する時には防虫香が使われますが、これもお香の力を利用しています。
MAKKOはこのお香のもつ消臭効果や殺菌効果に注目して作られた商品なのです。
MAKKOは自然な原料をつかって消臭
このMAKKOはその名の通り、抹香(まっこう)からつけられた名前です。
抹香というのは香木をはじめいろいろな香りの原料をブレンドして微細な粉末にしたもの。
▼MAKKOも香木を主原料にしながら丁字(調味料につかわれるクローブ)や桂皮(シナモンの仲間)など漢方薬としても使われる様々な自然原料を調合して作られています。
その粉末のお香に火をつけることで空間に香りが広がります。
MAKKOはこのお香の原料が持つ力を研究して組み合わせ、汗の臭いに対してよくはたらくように調合されています。
MAKKOを実際に使っている所に取材にいってみた
このMAKKOを実際に使っているところへ取材してみました。
訪れたのは長岡京にあるトランポリンパフォーマーの谷口博教さんの体操教室。
谷口さんはシルクドソレイユのOVOオーヴォという作品で日本人初の主役を演じたパフォーマーです。
▼右が谷口さん。なんと左はヒュージャックマン!!
▼シルクドソレイユではカナダ・アメリカ・オーストラリア・日本など各国を巡業していました。
その過酷なステージでのパフォーマンスを高めるために一役買っていたのがお香だったそうです。
▼シルクドソレイユでの谷口さんの練習風景
サーカスアーティストはすごい技を軽々とこなしているようにみえますが、サーカスのパフォーマンスは常に危険と隣り合わせ。
一瞬の気の緩みが大事故につながります。
▼集中力を高めて演技に挑むことがとても重要です。
谷口さんはステージにでる前、お香を使って精神集中をおこなうとステージでのパフォーマンスが安定する実感があったそうです。
そして2015年にシルクドソレイユを退社し日本に帰国。
それから京都府長岡京市に住まいを移し、ご自身の経歴を活かしてエルカススポーツ教室という体操教室を開きました。
▼エルカススポーツ教室
体操教室を開くにあたり気になったのは体操教室特有の汗や道具の臭い。
長年体操選手としても活動してきて、その「臭い」には悩まされてきました。
その臭いを消臭するために注目したのがかつて自分が現役の時につかっていたお香。
谷口さんは調香師の岩佐喜雲さんとともにスポーツする場所で使えるお香の開発にのりだしました。
そうして研究の結果スポーツをする空間のためにできたお香がMAKKOなのです。
▼メイクを落として現在はこんな感じの谷口博教さん。
実際に谷口さんの体操教室に入った時のこと。
「あれ、ここはオシャレな雑貨屋さんかな?」
と思うようないい香り。
▼跳び箱やマットなど体操道具もいろいろあるのに体育倉庫的な汗臭さや臭いはなくてとてもすがすがしい空間でした。
ブログでは香りが伝わらないのが残念ですが、ほんのり甘い良い香りが満ちています。
MAKKOを使っているところを見せてもらった
教室中に広がったお香の香りがとても自然で、煙臭さも感じないよい香りでした。
そこで教室ではどのようにMAKKOを使っているのか、その使い方を谷口さんに見せていただきました。
1.灰をならす
▼香炉に灰を入れてササッと平らにならします。
2.香を専用スプーンでとります。
この体操教室の広さだったらこのスプーン1杯ぶんで充分に香りが広がります。
普通の部屋だったら4分の1とか、ひとつまみぐらいでもいいかもしれませんね。
▼ポイントは軽く押さえつけて固める感じですくうこと。
3.灰の上にMAKKOをのせます
このMAKKOを灰の上にのせるのですが・・・
よっ!
▼ぱさっ。
MAKKOがばらけてしまうとちょっと火の伝わり方が悪くなります。
香をすくうときに少しスプーンに押さえつけるようにしておくときれいな形を保ったまま灰の上にのせられますよ。
4.MAKKOに火をつけます
ライターで端のほうに火をつけてやると自然に燃えていきます。
5.MAKKOの香りを楽しむ
このフタの隙間から立ち上ってくる煙の様子がなんとも言えないいい雰囲気なんです。
MAKKOは生徒さんにも評判よし
実際通っている生徒さんたちからも体操教室がきれいで過ごしやすいと評判とのこと。
見た目のきれいさはもちろんのこと、教室に入った時の空気の清浄感というのもきれいな体操教室というイメージにつながっていると感じました。
▼谷口さんの教室ではトランポリンを使った楽しいフィットネスから
▼基礎となる体の使い方を学べる体操指導からアクロバットまで教えてもらえます。
気持ちのいい空間で一緒に楽しく体操しましょう!
谷口さんの教室「エルカススポーツクラブ」が気になる方はこちらもチェックしてみてくださいね!
スポーツ教室や道場の消臭
身体感覚にすぐれた一流のアスリートが使ってみて、その効果を実感しているこのMAKKO。
ぼく自身もお寺の本堂で使ってみたところ、お線香を焚いた時と比べて香りの持続力が格段に高いように感じました。
▼本堂のような広い空間でも、専用スプーン1杯分を焚くとかなりはっきりと香りを感じ、残り香も煙臭くなくてとても自然な空気感でした。
液体のオイルを使うとどうしても水分があるのでカビや雑菌が発生するリスクがありますが、抹香は粉末で水分を含まないため焚いたあともドライ感があります。
またお香に含まれる生薬の殺菌効果や防虫効果も期待できるのが嬉しいですね。
スポーツや武道の練習場所などの臭いが気になる方は一度試してみてはいかがでしょう?
汗のにおいが消臭でき、お香の力で集中力を高めて練習すると競技力のアップも期待できそうです。
MAKKOまとめ
- 香りの持続力が線香に比べて格段に高い。
- 殺菌・消臭効果が期待できる。
- 集中力アップが期待できる。
- オイルや消臭スプレーと違って水分がないためカビや雑菌の繁殖リスクが少ない。
- 漢方に使われる自然素材が原料
- 香りの好みがあわない場合がある。
- 火を使うので安全管理が大事。
スプレー式の空間消臭芳香剤のような合成感のある香りではなく、自然素材の力で殺菌消臭効果が期待できるのも嬉しいですよね。
体育館・倉庫・部室・武道場(和風の香りなので個人的には一番似合うと思います)など、汗臭い空間に一度試してみてはいかがでしょうか?
\良い香り♪/
こんなお香もいかが?
お香に興味があるなら煙が下に流れる流川香もご覧になられてはいかがでしょうか。
常識を覆す風流なお香で見ているだけでもリラックスできますよ。
その他お坊さんがオススメする良い香りの線香まとめはこちらから。
このスプーンはMAKKO用のスプーンなんですが、きれいに燃やすためにまず香炉の灰をきれいにならすんですよ。