こんにちは、アスリートお坊さんブロガーのへんも(@henmority)です。
何か新しく物事を学んだりはじめたりするときに、「安いから」という理由で経験者のアドバイスを無視して初心者用の道具を買う人はものにならない事が多い、という話。
道具はちゃんとしたものを用意すべき
何か新しく学ぶ時には新しい道具を用意する必要があります。
そんな時にジャンルによって差はありますが、総じて「初心者用」は手を出さないほうが賢明です。
ちゃんと実力のある人の判断で、このレベルの道具を使うといいよと勧められるものを最初から使うということが大事です。
それは大体ハイアマチュアとよばれる中級レベルの道具になることが多いですね。
初心者が初心者用を使わない方がいい5つの理由
初心者はすぐに「初心者用」に手を出しがちですが、初心者は判断能力も初心者なのです。
- 安くて良い物なのか、作りが弱くて安いのか判断できない。
- 道具としての質が低いと、使い勝手が悪い。→モチベーションが下がる。
- うまくできない理由が自分の「技術のせい」なのか、「道具のせい」なのかがわからない。
- もし上達しなかったとき、道具が悪かったと言い訳ができてしまう。
- 最初にかけた金額の元を取るという意識が低くなるので、途中で断念しやすい。
どれも上達をさまたげる要因です。
道具によっては初心者用でもよくできたものはありますが、「金銭的に安い」からはじめやすいという、それ以外の理由がありません。
基本的に「本人の技術」+「道具の精度」=「実力や成果」
というイメージでいるのですが、初心者は技術も無い、道具も悪い、だと何も成果がでないんですね。
例えば・・・
切れない包丁で修行する見習い板前。
精度の悪い工具で仕事をする見習い大工。
バランスのおかしい道具でジャグリングの練習をする初心者ジャグラー。
どれをとってもうまくなりそうな気がしないでしょ?
むしろ粗悪な道具を使うことで変なクセがつきそうです。
それを後から修正しようとすると、また余計な労力がかかってしまうのです。
初心者こそ一人前の道具を使うことが大事なのです。
逆にいうと、上級者ほどエントリーモデルをうまく使いこなせるので、その時は必要に応じて使えばいいのです。
上級者は知識も経験も豊富ですから、初心者用の道具のできることできないことが正確に把握できるので、道具の性能を使い切ることができるのです。
うまくなったら良いものを買おうという考え
うまくなったら上級者用を買おうなんてことも聞きますが、それなら最初からそれを買ってしっかり使えるように努力した方がいいんですよね。
これは背水の陣という感覚でもあり、覚悟の問題です。
どこかに言い訳をできる状態を残しているとなかなか上達しません。
道具として精度が高い、また、気持ち良く使えるということは非常に重要です。
費用の面でも、初心者用を買って、中級者用を買って、上級者用を買って・・・ていくと3重に費用がかかるのも損ですよね。
いきなり良いものを買うと、「形から入る」といって小馬鹿にする人もいますが、本当に道具の質は大事です。
弘法筆を選ばずといいますが、それは技術が高く本質がわかってる人だから選ばないのであって、初心者こそちゃんとした道具を使うべきなのです。(実際弘法大師は筆を選びまくっていたそうですが。)
かつてやってしまった自分の失敗
ウクレレを本格的に練習をはじめたのは約1年前でしたが、実は7年ぐらい前に一瞬だけウクレレに興味を持って触ってみたことがありました。
その時は7000円ぐらいの安いウクレレを使ってみたんです。
これがすごくダメなウクレレで、チューニングを合わせるのにも精度が悪く手間がかかるし、音も不安定。
楽譜に指示されたフレットを押さえても音がちょっとずれているというものでした。
こんな楽器では弾いていて気持ち良くないし、自分が間違えているのか、楽譜が間違えているのか、ウクレレが悪いのか、そもそもウクレレという楽器がそういう適当なものなのか、もう何が原因でできていないのかわからんのですよね。
そんな状態だと全然練習も楽しくない!
その時はほんとの3日坊主ですぐにやめてしまいました。
さっさと言い訳ができない状態を作るべき
ということで、自分の実力以外はちゃんと一人前のレベルのものがそろっている、という環境をさっさと作ってしまうということが大事です。
楽器はきちんとチューニングできて、弦高などの調整精度の高い楽器を選ぶ。
ブログをはじめるならさっさとサーバーを借りて、ストークや「ハミングバード」のようなテーマとして優れたものを使う。
体の精度を高めるためにビルケンシュトックなど質の高いものを履く。
良い道具を用意する、というのは良い結果を出す、そのための先行投資ですね。
先行投資は無駄使いではありません。
無駄にするかどうかは使う人のその後の努力次第。
「できなかったらもったいない」とか「うまくならなかったらもったいない」と、最初にかける金額に気をとられますが、お金はあとから工夫すればどうにかなります。
しかし、安物買いの銭失いとはよく言ったもので、いらない手間ばかりかかって何も学ばないまま失った時間と疲労はどうすることもできず、その方がもったいないのです。
技術を高めて、最初にかけた費用が回収できるレベルになれば問題ない、そういう意識で取り組むことが大事です。