何事も型を学ぶ事が上達への近道。そして型破りへ。岡崎体育さんすごい。

何かを学ぼうとするときに1番確実で近道なのが型を覚えるというもの。

受験勉強でも仕事を覚えるでも課題に対して全てオリジナルな方法で挑むよりも、このパターンの課題はこう解決するというデータの蓄積が能力を高めるわけです。

型はそれを守ればだれでも上達するようにできている。

そもそも型というものは誰もが再現できるように一般化された知識です。

技術を誰かに伝えようとするときに、手順を踏んで挑めば一定レベルまでは誰でも到達できるように技術を体系的にまとめたものが「型」とよばれると思うのです。

ですからどんなスポーツでも楽器でも初心者が勝手に取り組むよりも、まずは基本となるフォームから習得し型の数を覚えていくことが重要です。

ものを作ったりするのでもそうですよね。

基本の作り方とかパターンがあって、それを習得していくことが1番理にかなっているわけです。

そしてその基本の型となるフォームの数を増やしたり質を高めていくことで、応用といわれるどんな場面でも使える技術に熟練していくわけです。

飲み込みの早い人は型の習得が早い。

飲み込みの早い人は物事のパターンを解析する能力に優れて、細かい所にこだわるよりも大枠として型の構造を理解する人が多いように思います。

型の中に潜んでいる本質というものを見抜くことができるとでもいいましょうか。

ただのフォームの模倣ではなく、その型の意味を考えて練習するので上達のスピードも違います。

そしてトップレベルになる人はその型に対する理解がさらに深く、また基本の型の中で重要な部分は残しながら組み替えをしたり、アレンジしたりすることで、型の模倣だけでは再現できないその人だけの技術やオリジナリティということが発揮されていくのです。

中村勘三郎さんの言葉(もとは禅宗のお坊さんの言葉かな?)に

『型を身に付けねば型破りにはなれない』
「若い人はすぐ型破りをやりたがるけれど、型を会得した人間がそれを破ることを『型破り』というのであって、型のない人間がそれをやろうとするのは、ただの『かたなし』です」

という言葉があります。

オリジナリティの追求というのは一定量の基礎技術や知識があってからでないと成り立たないという良い言葉です。

すごい才能を見た。

今日はなぜこんなことを書いているかというと、この型というものに着目し、歌詞としてはまったく意味が無いのに作品として成立しているという超ハイセンスな作品に度肝を抜かれたからです。

型を守ることで型を破るという問題作。

いろんなミュージックビデオの中にあるパターンをとりだし、揶揄している作品。

今後のミュージックビデオは「ああ、あの曲にでてたな〜この演出。」とか言われて無茶苦茶作りにくいやろうなぁ・・・・。

この動画でこの方を初めて見ましたけど、こういう型の破り型があるのかという新しい視点に刺激を受けました。

今年たぶん話題になるであろう(とぼくは勝手に思っている)岡崎体育さん。

ミュージックビデオというミュージックビデオ。

なんか後半めっちゃかっこよく見えてくる。本当映像の最後までよく考えられてますね。

そしてクリエイション!クリエイション!クリエイション〜!が頭から離れん。

すごい作品だ。

5月18日メジャーデビューらしいです。