こんにちは、寺院運営に頭を悩ませている住職ブロガーのへんも(@henmority)です。
法人の代表者の一番大きな仕事、それは意思決定です。
業績改善のためには何をするか?
何をやめるか?
新しい分野に挑戦するか、外注するか?
そんなこれからの仕事をどうすすめていくのかの方向性を決めることは代表者の大事な仕事です。
でも意思決定には理由が必要ですよね。
なんて社長だったら怖すぎますよね。
下で働く社員さんにとってみれば、
ひえぇ〜あのポンコツ社長、まじで勘弁して欲しい・・・っ!
みたいな。
これからの事業の舵取りする時には勘や雰囲気ではなく、客観的な数字を元に経営判断していく事が大事です。
経営の状態を数値化できるもの、それは会計データです。
これからの事業の意思決定を会計データを元に決めていく考え方がわかる本でした。
タップできる目次
マンガでわかる管理会計: はじめてでもわかる儲けのからくり
ぼく自身、実は会計データの読み取りをかなり苦手に感じています。
〇〇費とか、〇〇比率とか専門用語が並んでいるのを見ると、
「うぇ〜っ、苦手だぁ〜・・・。」
と思って頭がストップしちゃうんですよね。
しかし、経営を考えるならもっと会計のことを学ばないといけないな・・・と思っていたところ、タイミングよくご紹介いただいたのがこの「マンガでわかる管理会計」でした。
試し読みでも内容がわかりやすそうだなと感じたのもポイントです。
管理会計とは
この本のキーワードは「管理会計」という考え方です。
財務会計という言葉はよく耳にしますが、管理会計という言葉はあまり意識したことがありませんでした。
「財務会計」は実績と過去のデータをまとめて社外の人に見せるもの。
それに対して「管理会計」は、利益を最大化する意思決定は何なのか?を客観的に評価するための会計です。
ビジネスモデルの変化も状況の変化も激しい時代です。
そんな時代こそ、勘と雰囲気ではなくデータに基づいた事業の舵取りの必要性が高まっています。
本の内容は難しい?
内容は本格的な会計の解説書なのではっきり言ってカンタンとは言えません。
和菓子の会社「さくら製菓」の課題を解決しながら管理会計を学んでいくストーリー仕立てで、どんな経営判断が合理的なのか?を数字で検証しながら学んでいきます。
マンガの絵はかわいいしストーリー仕立てで読みやすいのですが、サッと目を通すだけで理解をするのは難しいですね。
やはり会計にかかわる専門用語はでてきますし、いろんな計算をして指標を導き出すので一筋縄ではいきません。
ページを行ったりきたりしながら
「ああそうか、この言葉はこういう意味だった・・」
と確認しながら学んでいく感じですね。
実際に仕入れの計算や原価計算、販売業務をやっている人は体感として数字が理解できるのではないでしょうか。
まとめ
本のタイトルにも「もうけのからくり」なんて書いてありますから、
坊さんがお金の話なんかしてけしからん!
なんて思う方もおられるかもしれませんが、お金のコントロールや扱い方を学ぶのは大切なことです。
お金は事業を動かすための大事なパワーです。
私利私欲のために使ったり、欲望を燃え上がらせるために使うことがないように、どうやって扱うべきか学ぶことが大事ですね。
会社や法人が持っている資産のもつパワーロスを抑え、何に配分するのがベストなのかを計算で導きだす新たな視点考え方を示してくれる本でした。
はじめて管理会計という考え方に触れるにはオススメの1冊ですね。
そっと社長の机に置いておこう・・・!
この本で大枠と考え方を学び、その後もっと専門的な書籍と組み合わせて順序立てて学べば理解が深まると思います。
勘と雰囲気で選んだ選択と、実際に計算で導いた選択にはズレがあります。
経営戦略や事業全体のマネジメントに関わる人は一度目を通して置くだけでも、判断の根拠として新たな視点が得られますよ。
「マンガでわかる管理会計: はじめてでもわかる儲けのからくり」を税理士の原尚美先生より献本いただき執筆しております。
俺は会社の運営を勘と雰囲気でやっている!