こんにちは、お坊さんブロガーのへんも(@henmority)です。
どこからともなく聞こえてくる
ほほーほほっほぅ
ほほーほほっほぅ
というあの憎たらしい声・・・!
高い場所からまるでこちらを小馬鹿にしてくるような鳩の態度にはらわたが煮えくり返っている今日このごろ。
鳩は平和の象徴かしらんが、
こっちの生活の平和が乱れとるんじゃー!!
と、叫びたくなるレベルの鳩のフン被害にうちのお寺も長年悩まされていました。
軒下にほろっほー♪って感じで、のほほんといるだけなら別にいいのですよ。
雨宿りだってしてくれて大丈夫。
俺だって、君たちをいじめたいわけではないんだ。
しかし!
あなたたちフンを落とすでしょうよ!
マジで掃除が大変なので、フンだけは勘弁してくれ・・・!
ほんとにお願いします・・・!
ということで、我慢の限界に達した住職がステンレスピンのシートを使って、自分で鳩よけ対策をしたレポートをお届けします。
鳩よけの対策ができる
ステンレスピンを購入
今回購入したのは楽天市場で販売されているこちらの「daim鳥よけシートステンレスピン」という鳩よけ対策商品。
ピン系の鳩よけは、自分で土台とピンを組み立てる必要がある商品も多いですが、こちらは最初からすべてセッティングされた状態で梱包されています。
取り付けのための接着剤等は同梱されていませんので、別途購入の必要があります。(後述しています。)
結論としては、これを設置した結果数ヶ月経過の時点では鳩に勝利しております!
想像したくはありませんが、もし今後敗北したら追記します。
daim鳥よけシートステンレスピンを選んだ理由
ネットで調べると剣山やトゲタイプの鳩対策グッズはたくさんあって、最初はどんなものを選べばよいか基準がわかりませんでした。
その中で、このような記事を見つけました。
参考:剣山タイプの鳥よけグッズをもっと効果的に使うには? – コラム – 鳩よけ・鳥害対策なら株式会社コーユー
要約すると、以下の通り。
とにかく短いトゲでは失敗するぞ!
鳩を予防するには15cm以上の長いトゲが必要だ!
なるほど・・・。
ということで、市販品の中でできるだけ長いピンのものを探した結果、daim鳥よけシートステンレスピンにたどり着きました。
トゲの長さは13cmと微妙に記事で説明されている15cmには高さが足りませんが、10cmよりはマシだろうと判断しました。
設置場所がお寺の本堂の壁面ということもあって、あまりトゲが主張しすぎたデザインだと暴力が支配する世紀末の時代を彷彿とさせるのでよくありません。たぶん。
こんなトゲトゲのお寺は嫌ですよね・・・!
トゲが細く目立ちにくいものにしたかったので、ステンレスのピン形状のものを選択しました。
鳩よけの設置場所
設置場所はお寺の本堂の軒下の壁面です。
2023年の春〜夏にかけて善照寺本堂の外壁の塗装工事をしたので、その際に組まれた足場を利用して設置しました。
うちの本堂の壁面には出っ張りや電線の接続部分があり、鳩がとまったり巣作りできる格好の形状をしているのです。
その壁の出っ張り部分や電線の部分に鳩がとまると、その下にフンが落ちるんですよ。
上の写真の茶色の濡れ縁部分がフンで汚れて、お客さんが歩くときにも不衛生な状態になって困るんですよね。
また、せっかく塗装をやり直して、キレイになったところに巣を作られてはたまったものではありません。
そこで、工事の足場がある間に自分で鳩対策をすることにしました。
壁の出っ張りの部分は奥行きが約10cm。
これまでもテグスをはるなど、中途半端な対策ではことごとく鳩に敗れてきましたので、今回はこの隙間をしっかりとステンレスピンで埋める作戦に。
ただ、ここで問題が発生。
購入した商品のピンの横幅が広くて奥側の壁にあたってしまい、せっかく直した壁面の塗装にキズがつきそうでした。
そこで、ピンの向きを調整してから設置することにしました。
鳩よけステンレスピンの調整
もしdaim鳥よけシートステンレスピンを検討していて、横幅が入りそうにないなと思ったなら以下の調整を参考にしてみてください。
向きの調整
daim鳥よけシートステンレスピン購入時のノーマル状態は写真の通りです。
幅が広く、バランスよく両サイドに広がっているため、広い範囲をカバーできます。
ただ、この形状だと片側が壁になっているうちの設置場所には合わない部分もありました。
ベランダなどに取り付けるならこのままでまったく問題ありません。
ピンの広がる方向を変えるため、ピンを抜いて刺す方向を変更。
抜いたピンはこのような片側が垂直、もう片方が外に広がった形になっています。
この垂直と外に広がっている部分の方向を逆にして、土台に指し直すとこのようなりました。
片側の広がりが抑えられ、壁の横にも問題なく収まるようになりました。
細いステンレスなので根本からペンチで曲げても変形できますが、ピンの向きを入れ替えたほうが垂直部分が揃ってきれいでしたね。
片面を外に広がらないように調整したので、壁にも当たらず設置できるようになりました。
もしもっと狭い場所に設置する場合は、少しピンの長さが短くなりますがスリムタイプも販売されています。
色の変更(塗装)
うちのお寺の本堂の壁面は白く塗り直してあります。
「ステンレスのピンだったらあまり目立たないかな」と思って一旦並べてみましたが、そのままの金属色では予想よりもトゲが目立ってしまいました。
そこで、スプレーを使って白く塗装することを計画。
金属部分に塗装できる、鉄部用の油性スプレーを購入しました。
ただ、ホームセンターの店員さんからは「土台のプラスチック部分は溶けるかもしれませんよ」との忠告。
ビビりながらテストしてみましたが、軽く塗装した限りは問題ありませんでした。
並べてスプレーで塗装したらこんな感じに。
ひと手間かかってなかなか大変でしたが、壁面の色に合わせたほうがトゲトゲ感が緩和されてよかったです。
鳩よけステンレスピンの取り付け方
ピンの角度調整、着色が済んだので取り付け作業にはいります。
製品説明書には耐候性のあるテープかシリコン系接着剤で接着してくださいと書いてありました。
ホームセンターでどちらが良いか聞いてみると、やはりシリコン系接着剤で貼り付けたほうが頑丈とアドバイスをいただいたのでこちらを購入。
うちの場合、普段は手の届かない高い場所に鳩よけを設置しますので、雨風でとんだりしないようガッチリ取り付けする必要があります。
なにかの拍子に落ちてきたら危ないですしね。
このシリコン系接着剤をピンの土台部分に絞り出して壁面に貼り付けていきます。
うにゅーっと絞り出してピンの土台に塗る。
それをひとつずつ手作業で貼り付け。
全部で約50m分やりました。
作業自体はカンタンなので、一般家庭やちょっとしたベランダぐらいだったらすぐに設置できると思います。
うちはお寺の本堂の外周すべてに順番に取り付けていったので、かなり大変でしたね。
場所によってはこんな広い部分もありまして・・・
全面接着したらこんな感じに。
うむ、がんばった。
鳩よけ対策ステンレスピンを設置した結果
とにかく設置してから数ヶ月という段階では、鳩が定着していない状況をキープ!
塗装のひと手間をかけたおかげで、下から見てもトゲトゲ感も目立ちません。
縁にもフンが落ちていません。
鳩は帰巣本能が強いらしく、一度定着してしまうと、多少脅かしてもすぐに戻ってきて同じ場所に居座り続けてしまいます。
居場所として定着されてしまう前に予防することが大事とのこと。
ひとまず、住職vsハトの戦いは、住職の勝ちということで一件落着。だと思いたい。
この時、住職は忍び寄る新たな刺客の存在をまだ知るよしもなかった・・・みたいな展開になりませんように。
とにかく、設置から数ヶ月の段階ではうまく予防できていますので、このまま経過を見守りたいと思います。
鳩をいじめたいわけでも無ければ、攻撃したいわけでもありません。
薬剤を使うと鳩にもダメージがあるので、ピンを使ってその場所に物理的にとまれないようにするというのは適切に距離をとる方法なのかなぁと思います。
もし・・・万が一、敗北するようなことがあれば、記事に追記します。
鳩のフン被害に悩んでいて、鳩よけ対策を探しているなら試してみる価値はあると思いますよ。