こどもの感性っておもしろいですね。
言葉の「語感」について今朝はなかなか興味深いやり取りがあったのでご紹介。
お供えで頂いた金比羅のお土産「船々(ふねふね)せんべい」
妻とこのせんべいについて賞味期限いつまでかなぁ?とか話をしていたら、うちのこどもがせんべいを触って
っていうのです。
ん??
何もやわらかいとかそんなことは話してないのに、何を言ってるのかと思ってたら・・・
あ、
わかった。
息子よ。
「ふにゃふにゃせんべい」ではないぞ。
言葉の語感
こどもは「ふねふね」をやわらかいことをあらわす言葉だととらえたんですね。
大人になると「せんべい」は固いもの、そしてパッケージの「船々」をみて知識として知ってる「こんぴらふねふね」の言葉から意味を理解しますが、こどもは知らない言葉だと「音の感じ」で理解するんですね。
ブーバ/キキ効果
これに関連しておもしろい実験があります。
どっちが「ブーバ」でどっちが「キキ」でしょう?
画像の形にも言葉にも何の意味もないんですが、大多数の方が左のトゲトゲを「キキ」と答え、右が「ブーバ」だというそうです。
言葉の語感と図形の印象に関する脳の働きなんですね。言葉の音感のはたらきっておもしろい。
先日書いた讃岐弁の記事
「がいに」とか実際しゃべってるのを聞いたら音の印象と文脈でなんとなく意味が通じると思うんですよね。
子供番組のネーミング
こどもの番組のネーミングとかキャラクターはこの「音の印象」をうまく使っているなと思います。
性差別だとかジェンダー論的な話はここではおいておいて読んで下さいね。
男の子向けの番組は濁点が多いし、音の響きが強そうとかかっこいいって印象ですよね。
ガンダムッ!!
マジンガーッ!!
ゲッターロボッ!!
ガオガイガーッッッ!!!!
女の子向けだと
モフィ♡
プリパラ♡
プリキュア♡とか。
こういう言葉を聞いて後天的に男の子的とか女の子的というのができるのか。
そもそも体の欲求とか身体感覚としてガー!とかダー!とかジャー!に男の子が魅力を感じる割合が高いのか。
絵とか内容の影響ももちろん大きいんですけど、「音の響き」ってのも何か印象づけるはたらきとか影響があるんだろうなとは思います。
こども的感性
この記事にも書きましたが、サーカスのアーティストのみなさんとお仕事させてもらったときにすごく重要なことだと思ったんですよね。
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大人になると、知識と経験が増えます。
でも増えれば増えるほど、その知識にとらわれた発想にまとまっていくんですよね。
そういう点で音の印象っていうのは、人種とか年齢関係無しに感じるもっと原始的な感覚かなと思うのです。
こういうこどもとのやり取りも「人間という生物の性質」にせまっていく見方やなぁと思ったことでございます。
見たり聞いたりした刺激を、そのままに味わっていけるような純粋さを持ちながら年をとりたいと思った、そんな「ふねふねせんべい」をめぐるやり取り。