防災の訓練や応急処置の方法を知っておくことは大事!!とわかっていてもついつい後回しにしてしまいがち。
そこで、丸亀の社会福祉協議会が主催している「おやこ防災ワークショップ」に、こどもの夏休みの体験としても良い機会だと思い参加してみました。
おやこ防災ワークショップ
約20組の親子が参加。
途中昼食をはさんでの4時間の講習。
こどもたちと一緒に親子で防災・応急処置の方法を学びました。
- 心肺蘇生
- 移動介助
- 消化器の使い方
- のこぎりの使い方
- 応急手当
- 紙食器づくり
体験して思ったのですが、どれもイメージでなんとなくわかっていても実際に行動としてやってみたことがあるかどうかは大きな差があるなと思いました。
講習の中で学んだことで、覚えておいたらどこかで役立つであろう内容をここで紹介しておきます。
移動介助編・担架の作り方
ケガをした人を安全に移動させるのに担架は非常に有効な道具です。
特に地震などの大規模災害だと負傷者も多く、安全に移動させる為には必須の道具です。
今回は毛布を使って担架を作る方法を学びました。
毛布だけで人を運ぶ担架の作り方
写真のように毛布の上に負傷者を乗せて両端をくるくるくるっと丸めて棒状にします。
▼これで簡易担架の完成。
丸めた部分を持ち手として運ぶのですが、この担架は大人を運べるほどの強度はありません。
運ぶ人の握力を消耗するのであくまで簡易の方法で主にこどもを運ぶ時に使われます。
竹など棒と毛布を組み合わせて担架を作る方法
毛布と竹を組み合わせて担架を作ります。
1.毛布を広げ、縦方向3分の1のところへ竹をのせます。
2.毛布を折り返し、もう1本を折り返した部分にのせます。
▼ポイントは折り返して2重になっているところに竹をおくということ。摩擦の力を利用し毛布を固定します。
▼毛布の重なっていないところだと、人がのった時に摩擦が働きづらく毛布が滑ります。
3.もう一方を折り返して簡易担架の完成。
負傷者を担架に乗せる方法
▼仰向けに寝ている負傷者を移動させて担架にのせます。
1.外傷の有無、意識があるかないか等確認をして起こせるような状態なら上半身を起こします。
今回は左腕、左足を負傷しているという状態を想定しています。
▼膝で背中を支えて座らせます。
2,腕の負傷がないか確認し、ケガのない方の腕を両脇の下から手を入れて握ります。
▼腕がロックされて体を持ち上げやすくなります。
3.もう1人が足の方を抱えます。
ケガをしている方の足を上にのせて抱えるのですが・・・
▼[注意!!]このように足を持つと負傷者の足に引っ張る力がかかるのでよくありません。
▼横から両足を抱えるような形で負傷者に安全な方法で抱えましょう。
担架で人を運ぶ時の注意点
- 負傷者から見て右の頭側の人をリーダーとする。(負傷者の容態が確認しやすい場所)
- リーダーのかけ声で担架を持ち上げる。(頭が下がると担架から負傷者が滑り落ちる可能性あり。)
- 進むときは負傷者の足を進行方向へ向ける。(急停止による落下や衝突時の安全確保)
- 運搬中もリーダーは負傷者の様子をしっかり確認しましょう。
- おろすときは足の方からおろしましょう。(頭が下に来ると落下の可能性あり。)
他にもいろいろな体験を。
▼心臓マッサージの体験や
▼AEDの使い方の講習なども。
のこぎりで木を切ってみたり、紙で食器を折ったり。
▼こども達が1番楽しそうだったのは、圧縮空気で水をとばす水消化器で消火活動!!どりゃ〜!
そして、お昼には飯盒や釜で炊いたご飯とカレー。
▼教えてくれるおっちゃん達が、飯盒の浮いてきた蓋をおさえる派とそうでない派、炊きあがりに上下ひっくり返す派とそうでない派に分かれて小競り合い。
▼むっちゃ具だくさんのカレー
お昼を挟んで10時〜14時までというスケジュールでしたが、大変楽しく親子で学びの多い時間となりました。
参加費は1人米1合で基本無料のワークショップなのに、帰りには「賞味期限が近くなってるので」と非常食のパックをお土産に頂いたりして大満足の講座でした。
年1回開催されているそうなので、来年もまたぜひとも参加したいと思う内容でした。
おまけ
災害対策のワークショップに参加してみて、身の回りの応急処置や暮らしの能力を高めることが重要ですね。
実際の災害が起こった時のことをイメージするとあらためて防災グッズの見直しをしようとおもいました。
車に防災グッズをのせておくのもひとつの手ですよね。
参考:車載できるオススメの防災グッズまとめ!!災害や事故など非常時の対策をしておこう!!
また、連絡・情報を得る手段としてスマホ・携帯等の電力を確保できるようにすることが非常に重要だと思いました。
安否の確認、必要な物資の調達、連絡という意味でもソーラーパネル+モバイルバッテリーという供えがあるといいですね。
自分の携帯が壊れても、携帯を持っているひとに電力を供給することで連絡をとれるような場面もあるかもしれません。
しっかり防災意識を高めていきましょう!