デザインの「依頼をする側」が知っておくと得する5つの事。

ぼくはお坊さんなんですけど、どういうわけかポスターやチラシなどいろいろデザインの仕事をすることがあります。

デザインの仕事をするにあたって、依頼者側もこれを知ってたら得する(良い成果物があがってくる可能性が高くなる)だろうなというポイントがいくつかあるので記事にまとめてみました。

本業デザイナーの人は仕事をもらう立場上なかなか言えないだろうから、かわりに紹介します!

1.目標となる完成形を具体的に説明するべし!

依頼者
ば〜っと派手な感じがいいんだけど・・・
とか

依頼者
クールでシュッとしたデザインにして欲しい。

とか、そういう「雰囲気」で説明すると、できあがった完成物をみて「こんなはずじゃなかった・・・」となる可能性が高くなります。

デザイナーに依頼する時はイメージを具体的にしてお願いした方がいいです。

とはいえ、デザインを言葉になおして伝えるというのはなかなか難しいもの。

そんなときは、好きな雑誌とか広告、webサイトなど、すでに完成形として世に出ているものを持って来て「こういうのが好き」って具体的に提示するとデザイナーにもイメージが伝わりやすいと思います。

その作品からパクるわけではないですが、依頼者が好きだというものの要素を整理することができると依頼に沿った作品があがってくる可能性が高くなるでしょう。

2.写真は高解像度の物をデータで用意しよう。

これはぜひとも守りましょう。

画質の悪いガタガタの写真を送りつけて、これで何とかして〜と言ってもこれはデザイナーの力ではなんともならないものなのです。

鮮明な写真をぼかすことは出来ますが、ぼけてる写真を鮮明にすることはできません。

▼たとえばこんな写真。
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ガラケーのカメラで適当にとったようなガタガタの写真を使ってポスターを作るなんてのはかなり無理があります。

どのくらい無理があるかというと、すでに腐っている卵を渡されて、

依頼者
これでおいしい卵焼き作って♡料理得意でしょ?

って言われているようなもんです。

デザイナー
そりゃ火を通して卵焼きの形にはなるけど、元が腐ってるのにうまいものにやなるか〜っ!!

って感じです。

写真を使う場合はできるだけデジタルデータで、そして高解像度のものを用意しましょう。

他にも、

依頼者
写真はインターネットから適当にとって。

なんて言う人もいますが、それも出来るだけ避けましょう。

インターネットに載せてある画像はデータを小さくしてあるので、ポスターやチラシなどに使えるような画質ではないことがほとんどです。

そして著作権を侵害してしまう可能性もあります。

ご自身で高画質の写真を用意しておくと話がスムーズにすすみます。

3.文書の修正は思ってるほど簡単ではない!

デザイナーはデザインが破綻しないように、いろんな条件をパズルのように組み合わせて作品を作っています。

その時点で提示された情報を組み合わせて最善だと思われるものを作っているので、情報量が変わると非常にバランスを修正するのに時間がかかってしまいます。

特に依頼者が簡単に考えがちなのが

依頼者
文章の修正ぐらいすぐでしょ?

という問題。実はこれも意外と大変なのです。

文章の文字量と画像や写真との兼ね合いでバランスをとっているので、文字の数が大幅に変わるとかなりの修正が必要になります。

たった1行を変更するだけでも周辺の要素との兼ね合いでバランスが崩れるので、文章は確定したものを提出しましょう。

4.制作期間は長めに見ておこう!

デザインの仕事はかなりこまかい確認作業をするので、依頼者が思っている以上に時間がかかります。

制作のために提出してもらった素材自体に問題がある場合も多く、その素材を加工して使えるようにするために時間がかかることもしょっちゅう。

先ほどの例えでいうと、腐った卵を渡されちゃったのでもう一度10km先のスーパーへ自分で買いにいく、みたいな手間ですね。

依頼者
このくらい「普通のデザイン」やし、すぐできるやろ?

みたいに思ってると思いますが、その「普通」を達成するために、余白の調整、文字の間違いが無いか、フォントの雰囲気があってるか、文字サイズはこれで良いのか、絵が重なってる部分の色味が大丈夫か、印刷した時の色味はどうなるのか・・・・きちんとしたものを出すためにチェックする項目は山ほどあります。

例えば、チラシを何万枚も印刷して配るなんて事を考えてみましょう。

掲載する会社の住所や電話番号なんかを間違えてたりすると、ミスはたった1個でもそれは大きな損害となります。

完璧な成果物のためにはチェック時間が必要です。明日までにやって!なんてもってのほか。

依頼者が思ってるよりもデザインの仕事は時間がかかるので、発注するときは納期を長めに考えて早めに発注しましょう。

5.「前言撤回」は乱闘ものの危険球を投げているようなもの!

途中まで出来あがったものにたいして、前提をくつがえすような意見を言うのは本当にやめましょう。

これは作ったことのない人からしたら

依頼者
文書をコピーして貼り付ける順番変えるぐらいのもんでしょ?

程度に思ってるかもしれませんが、全然違います。

建物で言ったら地面をならして、基礎をうって、柱を建てて梁がのったところで、

依頼者
じゃあやっぱり基礎の形をちょっと変えて、間取りを変えてもらおうか。

みたいな感じです。%e5%9f%ba%e7%a4%8e-01

デザイナー
こんだけ上にのってるのに、今更そんなん無理じゃ〜っ!!

って感覚です。

最初から積み上げていったものに、後から大きな変更をするのは本当マジでやめてください。

最低限載せておくべき情報を最初に全て書き出しておいて、おさえておくべきラインを依頼者とデザイナーで早めに共有しておきましょう。

まとめ

上に書いたような事は、デザイナー側が

デザイナー
こうしてくれたらかける必要のない手間が発生せず、気持ち良く仕事ができるんだけどな〜。

と思っていることです。

依頼者とデザイナーが互いの都合を戦わせて相手をやり込めるのが目的ではなく、ともに納得のいく成果物を完成させることが目的ですよね。

上のことをおさえておくと、かけなくてもいい手間や無駄が大幅に削減でき、スムーズに話が進むので依頼者にとっても得することです。

デザインを依頼する時はぜひ頭においておいて、デザイナーさんと協力していいものを作ってくださいね。

自分で作るわいって方はこの本が非常に参考になりますよ!

[書評]だれでもレイアウトデザインができる本

2015.10.22

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このブログを書いている人

真宗興正派善照寺というお寺の住職をつとめながら、一方ではフットバッグというスポーツで4年連続日本一を継続中。

真面目なお寺の仕事からステージでのパフォーマンスまで、幅広い活動を通して学んだことをわかりやすくお届けしていきたいと思っています。

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