こんにちは、お坊さんブロガーのへんも(@henmority)です。
怒りの感情はよくないですよ。
イライラしてはいけませんよ。
それが大事なことは、言われんでもわかっとるわーい(怒)!!
誰でもイライラが良くないことは頭ではわかっている
怒りはこういう風に生まれるとか、頭とか理屈ではわかっているんです。
それでも、お坊さんだって腹が立つことも、イライラすることだってあるんだ〜!!
仏教的な生き方だなんだって心がけをしているつもりでも、実際生活してたらいろんなことが起こります。
「このわからんち〜ん!!」
と思ってつい腹が立つこともありますよね。
これではいかんいかんと思っていても、イライラしたり腹が立っておさまらん時。
ぼくは決まってあることをすることを自分のルールにしています。
それは掃除です。
腹が立ってムカムカ、イライラする時に掃除をするのがいい3つの理由。
1.汚いところを掃除するのも、イライラしている時は結構平気。
人間って不思議ですね。
普段だったらトイレとか排水溝とか、あまり綺麗ではないところを触るのって「ためらい」がありませんか?
冷静な時は「汚いところ」って判断しちゃってためらうんだと思うのですが、腹が立ってイライラしてる時って結構平気なんですよね。
火事場の馬鹿力とでも言いましょうか、イライラしている時は普段掃除できてない汚れのひどい所を掃除するチャンス。
「ランボー怒りのトイレ掃除!!」みたいに、気持ちの勢いにまかせてど〜っと掃除してしまいましょう。
体を動かしてゴシゴシと汚れをとることに集中することで、怒りにとらわれていた心から離れていきます。
落ちていく汚れやシミとともに怒りの気持ちともおさらばしましょう。
2.目に見える景色が整理されて綺麗になっていくことで落ち着く。
一か所掃除を済ませると「あ、ここも汚れてる。」と気づきが連鎖していきます。
ここもあそこもと、順番に物が整理整頓されていく様子を目で見るのは、考えを整理するのにもとても有効です。
人間は目から入った情報にとても左右されます。
部屋の中の景色がきれいに整っていくのを見ると、ざわついていた心もだんだん落ち着いていきます。
3.綺麗になった部屋でコーヒーでも飲みましょう。
体を動かしてひととおり掃除を終えたら、心もそこそこ落ち着いているはず。
気を取り直して、綺麗になった部屋でゆっくりお茶とかコーヒーでも飲んで、ほっと一息ついたら気分もスッキリですね。
心もさっぱり、部屋も綺麗に片付いて言うこと無しです。
仏教の中にも掃除にまつわる話があります。
お釈迦様の弟子の一人に周利槃特/チューダ・パンタカという人がいました。
このチューダは物覚えが非常に悪く、自分の名前すらも忘れてしまうような物覚えの悪さだったそうです。
難しい言葉やお経の文句を覚えることができなかったので、「無理に覚えなくていいから『チリを払い、垢を拭わん』といって箒をもって掃除をしなさい」とお釈迦様は言いました。
チューダはただお釈迦様に言われたとおり、『チリを払い、垢を拭わん』という言葉を称えながら、何十年も掃除だけを徹底したそうです。
やがて、掃除だけをしていたチューダの心の中に「“塵”って何かな? “垢”って何かな?」と疑問が起こります。
チューダは、延々と掃除をしながらそのことを何十年も考え続け、ついにそれが自分の心の中にあるむさぼり(貪欲)・いかり(瞋恚)・おろかさ(愚痴)の「三毒」であることに気がつきました。
「どんな人の心の中にも、この三つの汚れがある」
このことこそが釈尊の教えであることに気付いたチューダは、一心に箒で掃除をすることだけによって覚りを得ることができたと言われています。
掃除をするということが心を整え、人間に気づきを与えるものだということが今から2500年前のお釈迦様の時代に言われていたことなのですね。
レレレのおじさんは・・・
出典amazon レレレのおじさん 直立マーカー
天才バカボンにでてくる「お〜でか〜けで〜すか〜?レ〜レレ〜のレ〜」の「レレレのおじさん」はおとぼけキャラで、箒をもっていつも掃除をしていますよね。
レレレのおじさんは、このチューダがモデルとなったと言われています。
バカボンというのも、「バカな息子(ボン)」ではなくて、梵語の「薄伽梵」(バギャボン・お釈迦さまをさす)という言葉がもとになっています。
イライラしたときには掃除をしよう!!まとめ
怒りにまかせて物を壊す、とか大食いするとかよりもずっと建設的で周りの役にも立つイライラ解消法。
ここまで読んで、
イライラしとる時に掃除なんてできるかー!!
っと思う方も、まぁなんとか思い出してとりあえず1回はやってみてください。
思ってるより効果的ですから。
ほんとはイライラしないのが1番ですけど、イライラしてしまった時にどうやって自分をコントロールするかということを知っておくことは大事です。
イライラしたら掃除する。
これ大事。
バカボンのパパのように、「これでいいのだ」と良いことも悪いことも受け止めて、そしてレレレのおじさんのように軽やかに過ごせたらいいですね。
ずっと使ってるけどレデッカーの馬毛のハンドブラシは室内掃除にとても便利なので記事にまとめてあります。
毛が柔らかいので「はたき」としても使えるし、さっしの溝なども箒としてはけるし、なぜかホコリが毛の中にたまらないんです。
もうひとつオススメなのはレデッカーのオーストリッチのはたきもかわいらしくて実用的。
見た目もかわいいので、目に見えるところに吊っておいても絵になります。
ということで掃除をするのはオススメですよ、れれれのれ〜。