こんにちは、お坊さんブロガーのへんも(@henmority)です。
長い時間正座をすると、困るのが足のしびれ。
完全にしびれると感覚もなくなってしまうし、自分ではどうにもできなくなりますよね。
誰かに触られると「うわぁやめて〜っ!!」ってなります。
でも、そのようにどうしようもなく足がしびれた状態でも「何とか立たないといけない場面」が人生には時々やってきます。
今日は正座で足がしびれたときの対処法を紹介します!
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お坊さんは正座でしびれないの?
お坊さんに対して、よくいただく質問がこちらですね。
そうですね、回答としては
「しびれます。」
お坊さんだって人間です。
当然足はしびれます。
▼ただ、普段から座っていると体の慣れができるのでしびれにくくはなりましたね。
体格や体重によって個人差がありますし、座布団の厚みや固さとの相性もあります。
ぼくはしびれにくい方だとは思いますが、それでもお寺の法要などで長時間畳の上に直に正座してたらしびれますよ。
しびれるというか、関節が正座の形に固まって動かないという感じですね。
そんな状態でも、お寺の法要の中では自分が立ち上がる順番が来たらスッと立たないといけません。
お坊さんとしてそういう経験をしているうちに、足の感覚が麻痺している時の対処法もわかってきたので今日はそれをご紹介します。
正座で足がしびれた時の対処法
1.じっと我慢して無理はしない
一番大事なことはこれです。
じっと我慢して無理に立ち上がったり歩いたりしない。
変なプライドは捨てましょう。
しびれてる時は絶対に無理してはいけません。
しびれている時は感覚が完全に麻痺しているので、自分の思いもよらない角度に足が曲がっていることがあります。
周りの人とタイミングを合わせないといけないとか、名前を呼ばれて前にでないといけないとか、周囲の人の無言のプレッシャーに負けて無理に立ちあがると大変危険です。
そんなことで転んで骨折でもしたらバカらしいですよ。
転倒して周りの人を巻き込むという2次被害が起こることも考えられます。
しびれがとれるまでは動かないのが基本です。
2.安全な立ち方を覚える
どうしても立つ必要があるときはこの立ち上がり方を覚えておきましょう。
1.まず、今からしびれに打ち勝つ覚悟を決めます。
▼いきなり立ち上がると危ないので、気持ちを落ちつけて足の神経に集中します。
2.手を使って片足を確実に地面につけます。
もはや足の感覚はあてになりません。
手を使って片足を地面に立てます。
▼絶対に足の感覚に頼ってはいけません!
3.足の裏がちゃんと地面に着いていることを目で見て確認します。
足の感覚が麻痺していると、まっすぐ地面に足の裏がついているかどうか感覚ではわかりません。
▼足首が曲がらずに設置できているか目でみて確認しましょう。
4.すねの骨を杖のように支えにして立ちます。
しびれている時は筋肉はあてになりません。
骨を杖のようにして使いましょう。
▼膝に両手を置いて、膝から足首までの骨を杖のように支えにします。
5.両手で膝を押さえ、その骨を支えにして立ちます。
▼骨を支えにしてゆっくりと立ち上がります。
6.手を離して立ちます。
▼手を膝から離して上半身を起こして立ちます。
このあと歩かないといけないときは、なるべく地面から高く足を上げずにすり足気味で歩きましょう。
できるだけ1歩ずつ足が地面に着いていることを目で確認しながら歩いてください。
正座で足がしびれている時に絶対にやってはいけないこと
立ったつもりが一番危険です。
▼絶対に目で足の状態を確認してください。足の感覚だけで勢いで立ちあがるのは絶対にやめましょう!
足首を多少ひねるだけならまだしも、ひどい場合には骨折します。
▼足首をケガするだけでなく、転倒したときに頭を打ったり誰かを巻き沿いにしたりすることもあるので、何度も言いますが絶対に無理はしないでください!
恩徳讃には「骨をくだきても謝すべし」とありますが、正座でしびれて骨をくだいてたら話になりません。
正座をサポートしてくれる正座椅子なども有効利用して、膝や足に無理な負担がかからないようにしてくださいね。