デンタルフロスといったら、歯のケアのために歯間の掃除に使うものですよね。
でもこのデンタルフロス、実はほかにもすごい使い方があるんです。
デンタルフロスの性質をうまく利用した使い方
実はこのデンタルフロスは高強度の糸として使う事ができます。
デンタルフロスを縫い糸として使う方法を知っておくと、緊急時に役に立つことがあるかもしれません。
どのくらい強いのか、試しにフロス1本で3kgのダンベルを持ち上げてみましたが持ち上げることができました。
▼ふわーり。
デンタルフロスを糸として使う時に用意する物
- デンタルフロス(ワックス付きの物)
- ライター
- 針
▼ワックス付きのデンタルフロスを用意します。個人的に使いやすいのはリーチ デンタルフロス ワックス
▼デンタルフロスを切るときにハサミは必要ありません。この金具部分に引っ掛けたらいとも簡単に切断できます。
▼普通の木綿の糸の用に切った場所がほつれたりしないので針の穴にもスッと通ります。
デンタルフロスで超簡単玉結びの作り方
普通手縫い糸を使って裁縫をするときには、布地に糸が留まるように糸の端に結び目を作ります。
家庭科で習いましたよね??指にくるくるっとまいて結び目をつくるいわゆる「玉結び」です。
裁縫が苦手な人はこの「玉結び」でも苦戦してしまいますが、このデンタルフロスを使えばその玉結びも簡単に作ることができるのです。
デンタルフロスで玉結びを作る方法
▼デンタルフロスの先にライターの火を近づけます。
▼熱でデンタルフロスの先が溶けて樹脂の玉になります。
▼完了。デンタルフロスの先に樹脂の塊ができて、これがストッパーになります。
フロスと一体化しているので非常に強いです。
あとは繋ぎあわせたいところをこのフロスで縫って下さい。
デンタルフロスで縫い終わりの玉留めを作る方法
フットバッグを縫う時にこのフロスを使って作る方法が非常に優れていて、蹴りまくっても糸が切れないんです。
フットバッグの作り方はまた後日記事にまとめます。
さてさて、必要な縫いあわせが終わったら最後は玉留めです。
▼通常はこのように針にくるくるっと巻いて針を抜くことで結び目をつくり、布地に糸を固定します。
この「玉留め」の失敗がやっかいですよね。
縫い終わりから離れてできてしまったりして、一度失敗すると修正が難しいです。
しかしこれもデンタルフロスを使うと解決!
デンタルフロスを使って玉留めを作る方法
▼縫い終わったら、最後1cmほど残してフロスを切断します。この時もケース付属の金具で切ることができますね。
▼ライターの火を近づけます。
▼先が溶けて短くなりながらダマになります。
▼火を離してもちょっと縮むので、生地のギリギリまでダマが行くようにすると完璧な玉留めになります。
まとめ
このデンタルフロスのは1本で3kgのダンベルが楽々持ち上がるぐらいですから相当な引っ張り強度があります。
ケースについている金具を使えばすぐ切れるのですが、単純に手で引っ張ったくらいでは切れません。
「釣り糸でもいいんじゃないの?」という質問を頂いたのですが、釣り糸と違うのは結び方を知らなくても使えるということ。
釣り糸は専用の結び方を知らないと、普通に固結びしただけではほどけてしまいます。
またコシが強すぎて「縫う」という用途には使いにくいと思います。
そういった面でも軽量で携帯性にすぐれていて、なおかつ高強度ですので非常用の持ち出し袋の中にいれておいたら何かと使い道があるはず。
- テントや衣服の破けたところを縫い直す。(高強度で耐水性がある。)
- 物を縛る、結びつける全般(軽量で強度がある。)
- ライトや道具を吊す時に使える。
- 食品を切り分ける時に使える。(もともと口に入れる物だから衛生的。この場合はノーワックスがいいかもしれませんね。)
などなど。デンタルフロスは糸・紐としての利用ができることを覚えておいたらどこかで役立つかもしれませんね。
個人的には五条袈裟の威儀が切れたりしたときに応急処置で縫い付けたりしています。